佐藤和俊

 佐藤和俊 七段
名前 佐藤和俊
生年月日 (1978-06-12) 1978年6月12日(45歳)
プロ入り年月日 2003年10月1日(25歳)
棋士番号 250
出身地 千葉県松戸市
所属 日本将棋連盟(関東)
師匠 加瀬純一七段
段位 七段
棋士DB 佐藤和俊
2019年10月31日現在
テンプレートを表示

佐藤 和俊(さとう かずとし、1978年6月12日 - )は将棋棋士。棋士番号は250。加瀬純一七段門下。千葉県松戸市出身。

棋歴

小4で将棋を始め、小6で奨励会入会。2003年、年齢制限まであと1年の25歳で四段昇段[1]

2007年度に公式戦13連勝を記録(2007/6/7-2007/9/3、佐々木慎と並んでトップ)。これにより、将棋大賞での初受賞となる連勝賞を受賞[2]。同年度、第1回朝日杯将棋オープン戦藤井猛竜王らを破り、ベスト8入り(準々決勝で羽生善治朝日選手権者に敗れる)。

2008年度、第2回朝日杯将棋オープン戦では、屋敷伸之元棋聖、森内俊之十八世名人資格者、丸山忠久元名人らを破り、ベスト4入り(準決勝で阿久津主税に敗れる)。

2009年度の第3回朝日杯将棋オープン戦では本戦シードされ、1回戦でA級棋士の木村一基八段、2回戦で深浦康市王位を破り、またもベスト4(準決勝で久保利明棋王に敗れる)。

2016年度の第66回NHK杯テレビ将棋トーナメントで初戦で加藤桃子女王・女流王座(当時)、2回戦で屋敷伸之九段、3回戦で羽生善治三冠、準々決勝で前回優勝者の村山慈明NHK杯選手権者(七段)をそれぞれ打ち破り、自身初の準決勝進出を果たし、次期NHK杯の準決勝進出によるシード権を獲得した。準決勝でも橋本崇載八段に勝利し、準決勝同様、自身初の決勝進出を果たし、佐藤康光九段と対戦するも惜しくも敗れ、初優勝にはならなかった。

2018年度の第26期銀河戦では、本戦トーナメントで5連勝。決勝トーナメントで久保利明銀河・王将(前年優勝者)と渡辺大夢五段を破り、ベスト4進出と健闘するも、準決勝で佐藤天彦名人に敗れた。第77期順位戦C級2組では、9勝1敗でクラス2位の成績を挙げ、初参加より15期目でC級1組への昇級を決めた。

竜王戦では、第18期(2005年度)5組昇級、第22期(2009年度)4組昇級、第24期(2011年度)3組昇級、第27期(2014年度)2組昇級、第32期(2019年度)1組昇級。いずれも昇級者決定戦を勝ち抜いて昇級している。なお、6組初参加から決勝トーナメント出場経験が一度もないまま1組に昇級した棋士は、中川大輔・橋本崇載・飯島栄治に次いで佐藤が史上4人目である。1組初参加となる第33期(2020年度)では、1回戦で渡辺明三冠を破るとその勢いのまま決勝まで進出、自身初の決勝トーナメント進出を果たした。決勝では羽生善治九段に敗れて優勝は逃した。

棋風

振り飛車党の棋士で、先手四間飛車・後手三間飛車などの戦法を使用する。三間飛車で敵玉頭をせめる三間飛車藤井システムの使い手。近年では先手中飛車居飛車も指しこなし、高勝率をあげている。自分から相振り飛車を仕掛けることは少なく、相手が振り飛車党であるときは対抗形で戦うことが多い。

人物

昇段履歴

昇段規定は、将棋の段級 を参照。

  • 1990年 6級
  • 1994年 初段
  • 2003年10月1日 四段 = プロ入り
  • 2007年11月2日 五段(勝数規定)
  • 2014年3月24日 六段(勝数規定)[6]
  • 2019年10月30日 七段(竜王戦1組昇級)[7]

主な成績

在籍クラス

竜王戦と順位戦のクラスについては「将棋棋士の在籍クラス」を参照
順位戦・竜王戦の在籍クラスの年別一覧
開始
年度
(出典)順位戦
(出典)
(出典)竜王戦
(出典)
名人 A級 B級 C級 0 竜王 1組 2組 3組 4組 5組 6組 決勝
T
1組 2組 1組 2組
2003 62 昇段前 17 6組 --
2004 63 C245 18 6組 --
2005 64 C223 19 5組 --
2006 65 C205 20 5組 --
2007 66 C211 21 5組 --
2008 67 C213 22 5組 --
2009 68 C219 23 4組 --
2010 69 C211 24 4組 --
2011 70 C212 25 3組 --
2012 71 C218 26 3組 --
2013 72 C229 27 3組 --
2014 73 C225 28 2組 --
2015 74 C209 29 2組 --
2016 75 C221 30 2組 --
2017 76 C210 31 2組 --
2018 77 C214 32 2組 --
2019 78 C133 33 1組 --
2020 79 C112 34 1組 --
2021 80 C123 35 1組 --
2022 81 C120 36 2組 --
2023 82 C112 5-5 37 2組 --
2024 83 C118 38 3組 --
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。
順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )
順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。
竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。

将棋大賞

  • 第35回(2007年) 連勝賞

著書

テレビ出演

  • 将棋講座『カズトシ流 主導権をにぎる振り飛車』(NHK教育、2017年度後期)

関連項目

脚注

  1. ^ a b c “【王手報知】奏でる絶頂期のメロディー 41歳・佐藤和俊七段の素顔と横顔”. スポーツ報知 (2019年12月24日). 2021年12月9日閲覧。
  2. ^ “第35回将棋大賞決まる!|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2008年4月1日). 2019年6月11日閲覧。
  3. ^ 前項の佐藤が得意とする振り飛車の呼称から。同じ振り飛車党の棋士で、棋風が異なる近藤正和の「ごきげん」との比較。
  4. ^ 将棋世界」2017年7月号
  5. ^ 佐藤和俊六段の青春時代 : textview.jp
  6. ^ “佐藤和俊五段が六段に昇段|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2014年3月25日). 2019年6月11日閲覧。
  7. ^ “佐藤和俊六段が七段に昇段|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2019年10月31日). 2019年12月19日閲覧。

外部リンク

  • 佐藤和俊|棋士データベース|日本将棋連盟
日本将棋連盟所属棋士 (現役棋士 および 2024年度引退棋士)
タイトル
保持者

永世称号 襲位者0
永世称号 有資格者

九段
八段
七段
六段
五段
四段
2024年度
引退棋士
 七段  伊奈祐介(2024年5月10日引退)
2024年4月17日時点 / 日本将棋連盟所属 / は2024年度の昇段 / 引退棋士の()は引退日 / 詳細は将棋棋士一覧を参照
第37期竜王戦ランキング戦
竜王
1組
(定員16名)
2組
(定員16名)
3組
(定員16名)
4組
(定員32名)
5組
(定員32名)
6組
(参加70名)
女流棋士
アマチュア
  • 慶田義法アマ
  • 竹内広也アマ
  • 小林康太郎アマ
  • 中川慧梧アマ
  • (出場4名)
奨励会員
  • 山下数毅(三段)
  • (出場1名)
次期から出場
★挑戦者 / △次期昇級 / ▼次期降級 / 初参加棋士(棋士として初参加) / 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照。
名人
A級
B級1組
B級2組
C級1組
C級2組
フリー
クラス
宣言
棋戦限定
出場
2024年度
引退者

先頭の数字は順位(名人、フリークラス以外)/ フリークラスの数字は在籍可能残り年数(2024年度開始時点)
B級2組 - C級2組の * は降級点の数(B級2組・C級1組は降級点 2で降級、C級2組は降級点 3で降級)
詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照
連勝賞 受賞 1回
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
前年度の活躍が対象
  • 表示
  • 編集