岩手県の市町村歌一覧

岩手県の市町村歌一覧(いわてけんのしちょうそんかいちらん)は、日本岩手県に属する市町村で制定されている、もしくは過去に制定されていた市町村歌などの自治体歌やそれに準じた楽曲の一覧である。なお、一覧の順序は全国地方公共団体コード順による。

概説

岩手県内の都市では隣接する宮城県秋田県と同様に、表題もしくは副題を「市民歌」とするものが多い点に特徴がある。戦前から市歌を制定していたのは盛岡市宮古市釜石市だが、釜石市以外は後年に代替わりしている。

町村部では制定率が比較的高く、平成の大合併以前から存在した町村の大半が町・村歌を制定している。市部と同様に、表題または副題を「町民歌」「村民歌」とするものが圧倒的に多い。

市部

盛岡市
作詞:東山重雄 作曲:高田信一
2代目の市歌である。IGRいわて銀河鉄道線の車内では2015年(平成27年)3月14日のダイヤ改正より(八戸目時方面発)終点の盛岡駅到着を知らせるメロディに採用されている。
宮古市
  • 森・川・海のみやこ[2] - 2007年(平成19年)1月15日制定
作詞:工藤和久 作曲:石若雅弥
2代目(新設合併後の宮古市としては初代)の市歌である。
大船渡市
作詞:鈴木昭司 作曲・編曲:林芳輝
三陸町編入合併記念。2代目の市歌である。
花巻市
作詞:大場建次 作曲:服部克久
2代目(新設合併後の花巻市としては初代)の市歌である。
北上市
  • きらめいて[5]
作詞:谷川俊太郎 作曲:三善晃
久慈市
作詞:滝田常晴 作曲:坂本良隆
新設合併前の(旧)久慈市の市民歌である。久慈市・山形村合併協議会で行われた「新市の一体感や愛着度を深めるため、新市において調節する」との申し合わせに基づき失効したものとして扱われているが[6]、新市民歌の制定は実現していない。
遠野市
  • 遠野市民歌[7]
作詞・作曲:船越由佳
2代目(新設合併後の遠野市としては初代)の市民歌である。
一関市
  • 一関市民歌[8] - 2007年(平成19年)1月29日制定
作詞:北川康弘 作曲:高嶋みどり
新設合併記念。2代目(新設合併後の遠野市としては初代)の市民歌である。
陸前高田市
作詞:及川晃 作曲:千葉了道
釜石市
作詞:広瀬喜志 作曲:古関裕而
現存する県内最古の市歌である。
二戸市
  • 二戸市「市民憲章」のうた - 2015年(平成27年)11月発表
作詞:二戸市市民憲章より 作曲・編曲:坂ノ上みゆき
二戸市・浄法寺町合併協議会では市歌の制定に関する取り決めが特に行われなかったが、市制10周年に当たり「二戸市市民憲章」に曲を付けた憲章歌を作成した。
八幡平市
作詞:保岡直樹 作曲:林芳輝
合併5周年記念。
奥州市
作詞:千田貴子 作曲:さとう宗幸 編曲:只野展也
滝沢市
  • いいねふるさと
作詞:駒井瞭 作曲:小林明 編曲:チャグチャグ馬コの里音楽祭実行委員会
村制時代に「チャグチャグ馬コの里音楽祭」テーマソングとして作成される[13]。市制施行後に旧村民歌を廃止したことに伴い、市民愛唱歌として継承した[14]2004年(平成16年)より毎日正午に防災無線で演奏されているのを始め[13]、IGRいわて銀河鉄道線の車内では2015年(平成27年)3月14日のダイヤ改正より滝沢駅巣子駅到着を知らせるメロディに採用されている。

町村部

岩手郡雫石町
  • 雫石町民歌
岩手郡葛巻町
作詞:林徳美 補作:菊池規 作曲:鷹觜洋一
合併20周年記念。
岩手郡岩手町
作詞:亀井実 作曲:鷹觜洋一
IGRいわて銀河鉄道線の車内では2015年(平成27年)3月14日のダイヤ改正より岩手川口駅いわて沼宮内駅御堂駅到着を知らせるメロディに採用されている。
紫波郡紫波町
  • 紫波町民歌[17] - 1975年(昭和50年)4月1日制定
作詞:太田かほる 補作:紫波町民の歌選定委員会 作曲・編曲:押尾司
岩手郡矢巾町
作詞:川村陽吉 補作:藤沢康太郎 作曲:鷹觜洋一
和賀郡西和賀町
  • きらめきて 西和賀の町[19]
作詞:大峰順二 作曲:神代充史
正式な町歌ではなく、2012年(平成24年)に開催された町民劇場「西和賀・町物語」の主題歌として作成された[19]
胆沢郡金ケ崎町
作詞:高橋弘治 補作:町民歌制定委員会 作曲:高橋亮
西磐井郡平泉町
作詞:大庭桂 作曲:星吉紀
平泉世界遺産登録を記念して作成・発表された[21]細川たかしが2013年(平成25年)に発売したシングル「屋久島」のc/w曲「平泉讃歌」(作詞:おのりく、作曲・編曲:井上慎二郎)は同名異曲。
気仙郡住田町
作詞:倉科由加子 作曲:菅野由弘
上閉伊郡大槌町
作詞:滝田常晴 補作:桜田史郎 作曲:押尾司
下閉伊郡山田町
作詞:佐々木健一 作曲:木村悌郎
下閉伊郡岩泉町
  • 岩泉町民の歌[25] - 1976年(昭和51年)制定
作詞:山本善吉 作曲:佐々木初朗
合併20周年記念。
下閉伊郡田野畑村
  • 田野畑村民歌
下閉伊郡普代村
  • おれの北緯四十度 - 1984年(昭和59年)発表
作詞:木下龍太郎 作曲:船村徹
イメージソング三陸鉄道北リアス線開通を記念して作成された。
九戸郡軽米町
  • 軽米町民の歌
九戸郡野田村
作詞:中野辰雄 作曲:北野ひろし
九戸郡九戸村
  • 九戸村民歌
九戸郡洋野町
  • (未制定)

種市町と大野村の合併当初から「洋野町シンボル等制定委員会」で制定が検討されているが[27]、実現していない。町の総合計画では「協働による町民歌の検討」が掲げられている[28]

二戸郡一戸町
  • 一戸町民歌 - 1987年(昭和62年)9月制定[29]

廃止された市町村歌

盛岡市
  • 盛岡市民歌(旧)
作詞:高橋康文 作曲:山田耕筰
戦前に制定されていた初代の市歌である。
宮古市
新設合併前の(旧)宮古市の市歌である。
大船渡市
市制施行記念。大船渡市・三陸町合併協議会では旧市町歌の扱いについて明確な取り決めは行われなかったが、合併後の2006年(平成18年)に現行の2代目市歌が制定されたことに伴い廃止された。
花巻市
作詞:小田島憲 作曲:山田耕筰
新設合併前の(旧)花巻市の市歌である。
遠野市
新設合併前の(旧)遠野市の市歌である。
水沢市
  • 水沢市民歌[35] - 1954年(昭和29年)4月1日制定
作詞:滝田常晴 作曲:宅孝二
江刺市
  • 江刺市民歌[35] - 1955年(昭和30年)6月7日制定
作詞:岡本淳三 作曲:千葉了道
南岩手郡滝沢村
2014年(平成26年)の市制施行に伴い廃止された[14]
気仙郡三陸町
九戸郡山形村
  • 山形村村民歌 - 昭和30年代半ばに発表、1977年(昭和52年)11月22日制定
作詞:滝田常晴 作曲:千葉了道

参考文献

  • 中山裕一郎 監修『全国 都道府県の歌・市の歌』(東京堂出版2012年) ISBN 978-4-490-20803-0
64〜70ページ「岩手県」。
  • 大船渡市市制施行五十周年記念誌編集委員会 編『大船渡市五十年の歩み 幸福を実感できる市をめざして』(2005年) NCID BA74240897

脚注

  1. ^ 盛岡市民歌
  2. ^ 市民歌
  3. ^ 大船渡市民歌
  4. ^ 花巻市民の歌
  5. ^ 市民憲章・市民の歌
  6. ^ 協議第21号 慣行の取扱いについて pp2-3
  7. ^ 遠野市民歌
  8. ^ 市民歌 - 一関市
  9. ^ 市のプロフィール
  10. ^ 釜石市のシンボル・市民歌
  11. ^ 八幡平市民歌
  12. ^ 奥州市民のうた[リンク切れ]
  13. ^ a b 防災行政無線放送内容(滝沢市)
  14. ^ a b 報道発表(平成25年12月)
  15. ^ ふるさとの唄:葛巻町民歌
  16. ^ 岩手町町民歌
  17. ^ 紫波町民歌
  18. ^ 矢巾町町民歌
  19. ^ a b 町民劇場「西和賀・町物語」主題歌
  20. ^ 金ケ崎町民歌
  21. ^ a b “「平泉賛歌」次世代へ 「姫神」の星さん作曲”. 岩手日報. (2011年9月14日). http://www.iwate-np.co.jp/sekai/sekai/sekai1109141.html 2017年1月12日閲覧。 
  22. ^ 住田町民歌
  23. ^ 大槌町民歌について
  24. ^ 町の概要
  25. ^ 岩泉町民の歌
  26. ^ 野田村民歌
  27. ^ 洋野町シンボル等制定委員会設置規則
  28. ^ 『洋野町町勢要覧』 p23
  29. ^ 『広報いちのへ』2004年3月号 p8
  30. ^ 第3回宮古市・田老町・新里村合併協議会 p27
  31. ^ 大船渡市『市勢要覧観光 昭和27年版』(1952年), p3 NDLJP:9524399
  32. ^ 大船渡市(2005), p277
  33. ^ 慣行の取扱いについて(協定項目19) p5
  34. ^ 慣行の取扱いについて(合併協定項目19) p3
  35. ^ a b 協議第41号 慣行の取扱いについて p4
  36. ^ 大船渡市(2005), p285

関連項目

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