松宮隆行

松宮隆行 Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム 松宮隆行
国籍 日本の旗 日本
種目 長距離走
所属 愛知製鋼
生年月日 (1980-02-21) 1980年2月21日(44歳)
生誕地 秋田県鹿角市
身長 163cm
体重 49kg
自己ベスト
5000m 13分13秒20
10000m 27分41秒75
ハーフマラソン 1時間01分32秒
マラソン 2時間09分14秒
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松宮 隆行(まつみや たかゆき、1980年2月21日 - )は日本の元男子陸上競技長距離走マラソン)選手。現役時代の所属はコニカミノルタ陸上競技部⇒愛知製鋼陸上競技部。秋田県鹿角市出身、秋田県立花輪高等学校卒業。2008年北京オリンピック男子長距離トラック日本代表。男子5000mの元日本記録保持者。30km競走の元世界記録保持者である。

かつて共にコニカミノルタに所属した松宮祐行[注 1]双子。兄弟ともに広島カープファンである。また、花輪高校の先輩には1993年世界陸上選手権女子マラソン金メダリストの浅利純子や、2001年世界陸上選手権男子マラソン代表の高橋健一らがいる。

略歴・人物

2006年(第90回)から2008年(第92回)まで、日本陸上競技選手権大会の男子5000mおよび10000mを3年連続2種目制覇した男子長距離トラックの日本チャンピオンである。卓越したスピードからロングスパートを仕掛け、先手を打って封じ込めるスタイルを持つ。2007年には世界陸上選手権大阪大会の日本代表に選出されたが、5000m予選で15着に終わり決勝進出はならなかった。2008年には北京オリンピック日本代表(他男子長距離代表は早稲田大学竹澤健介)に選出。10000m決勝では中盤のペースアップについていけず31位、5000m予選では左足の靴が脱げ裸足で走るアクシデントもあり13着で予選敗退に終わった。

2003年2月に熊日30キロロードレースで優勝し、1時間28分36秒の世界最高記録をマークした。2004年1月にはIAAF(国際陸上競技連盟)がマラソンをはじめとするロード記録を世界記録として公認すると発表し、松宮の記録は世界記録となった。2005年2月の熊日30キロロードレースでは2年ぶり2度目の優勝を飾り、1時間28分00秒をマーク。世界記録を36秒更新している。その後マラソンにおける30km通過タイムをも世界記録として公認する変更があり、松宮の記録はハイレ・ゲブレセラシェにより11秒更新された。2007年7月、ベルギーナイトオブアスレチックス5000mに出場し5位、13分13秒20をマークし高岡寿成の持つ日本記録を0秒20更新した。

2010年12月、福岡国際マラソンでは2時間10分54秒で日本人トップの3位に入ったが、翌2011年開催の世界陸上大邱大会男子マラソンの内定条件(2時間9分30秒未満)には届かず、世界陸上大会で自身初の男子マラソン代表は逃した。また、2012年2月にロンドンオリンピック男子マラソンの国内選考会・東京マラソン2012に出場したが、日本人トップで2位の藤原新が仕掛けた25Km付近からのロングスパートには対応できなかった。松宮自身初めて2時間10分を切る2時間9分28秒をマークしたが、ロンドン五輪への日本男子代表選出はならなかった。

2013年2月、世界陸上モスクワ大会男子マラソン選考会の東京マラソン2013に出場。30kmを過ぎて前田和浩らの先頭集団から徐々に離され、日本人2番手の9位に甘んじたが、自己ベスト記録を14秒更新。2013年12月、福岡国際マラソンに出場するも32km付近で川内優輝らの先頭集団についていけず終盤失速、2時間16分16秒の13位に終わった。

2015年3月31日付けでコニカミノルタを退社し、愛知製鋼に選手兼コーチとして移籍した[1]。2021年3月末をもって現役を引退し、引き続き愛知製鋼にて長距離コーチを務める。[1]

記録

自己ベスト

種目 記録 場所 日付 備考
3000m 7分53秒52 タリンエストニア 2003年7月30日
5000m 13分13秒20 フースデン‐ゾルデル(ベルギー 2007年7月28日 元日本記録
10000m 27分41秒75 カリフォルニアアメリカ合衆国
ハーフマラソン 1時間01分32秒 山口市日本 2005年3月13日
30km 1時間28分00秒 熊本市(日本) 2005年2月27日 元世界記録
マラソン 2時間09分14秒 東京都(日本) 2013年2月24日

ニューイヤー駅伝成績

所属 区間 区間順位 記録 総合順位
1999年 コニカミノルタ
(コニカ)
出走なし
総合21位
2000年
出走なし
総合4位
2001年 2区 区間2位 1時間02分14秒 優勝
2002年 2区 区間賞 1時間02分45秒 優勝
2003年 2区 区間2位 1時間03分25秒 優勝
2004年 3区 区間6位 32分48秒 準優勝
2005年 2区 区間2位 1時間02分49秒 優勝
2006年 2区 区間賞 1時間02分18秒 優勝
2007年 1区 区間4位 34分51秒 総合4位
2008年 2区 区間賞 1時間02分28秒 優勝
2009年 1区 区間2位 35分41秒 総合4位
2010年 6区 区間賞 34分23秒 準優勝
2011年 3区 区間4位 38分48秒 総合9位
2012年 4区 区間2位 1時間03分25秒 準優勝
2013年 7区 区間賞 46分46秒 優勝
2014年 1区 区間15位 35分42秒 優勝
2015年 6区 区間7位 38分20秒 準優勝
2016年 愛知製鋼 5区 区間6位 48分18秒 総合13位
2017年 5区 区間9位 48分01秒 総合13位
2018年 6区 区間6位 36分49秒 総合13位
2019年 6区 区間25位 37分31秒 総合19位
2020年
出走なし
総合29位
2021年 6区 区間23位 37分37秒 総合25位


関連項目

脚注

注釈

  1. ^ 2012年4月より日立物流、その後セキノ興産に移籍。

出典

  1. ^ 松宮隆行がコニカミノルタ退社、愛知製鋼に移籍

外部リンク

先代
高岡寿成
5000m日本記録
13分13秒20
次代
大迫傑
日本の旗 男子5000m日本歴代 第4位 (10傑)
1910年代
1920年代
1930年代
1940年代
1950年代
  • 50 田茂井宗一
  • 51 石井賢治
  • 52 西ドイツの旗ハーバート・シャーデ(英語版)
  • 53 井上治
  • 54 山内二郎
  • 55 高橋進
  • 56 林田積之介
  • 57 井上治
  • 58 布上正之
  • 59 林田積之介
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
  • *は大会記録
  • 100m
  • 200m
  • 400m
  • 800m
  • 1500m
  • 5000m
  • 10000m
  • 3000mSC
  • 110mH
  • 400mH
日本の旗日本陸上競技選手権大会 男子10000m優勝者
1910年代
  • 13 仲田進
  • 14 郡山庄太郎
  • 15 金栗四三
  • 17 柳田藤三郎
1920年代
  • 20 宮田俊夫
  • 21 山口幹
  • 22 下村広次
  • 23 平野太郎七
  • 25 永谷寿一
  • 26 草薙正一
  • 27 道川茂作
  • 28 永谷寿一
  • 29 森本一徳
1930年代
1940年代
1950年代
  • 50 高杉良輔
  • 51 石井賢治
  • 52 大西増夫
  • 53 大西増夫
  • 54 梅沢一美
  • 55 井上治
  • 56 林田積之介
  • 57 林田積之介
  • 58 馬場孝
  • 59 廣島日出国
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
  • *は大会記録
  • 100m
  • 200m
  • 400m
  • 800m
  • 1500m
  • 5000m
  • 10000m
  • 3000mSC
  • 110mH
  • 400mH
2000年代
2010年代
  • 10:ケニアの旗 ギタウ・ダニエル
  • 11:ケニアの旗 サムエル・ドゥング(英語版)
  • 12:ケニアの旗 マシュー・キソリオ(英語版)
  • 13:オーストラリアの旗 コリス・バーミンガム(英語版)
  • 14:ケニアの旗 マーティン・マサシ
  • 15:ケニアの旗 ポール・クイラ
  • 16:エリトリアの旗 ゴイトム・キフレ(英語版)
  • 17:イギリスの旗 カルム・ホーキンス(英語版)
  • 18:ケニアの旗 エドワード・ワウエル
  • 19:オランダの旗 アブディ・ナゲイジェ(英語版)
2020年代
  • 20:オーストラリアの旗 ブレット・ロビンソン(英語版)
  • 23:ケニアの旗 アレクサンダー・ムティソ
全日本実業団駅伝2区区間賞
毎年3月開催・伊勢市発着(全長83.5キロ)
  • 1957 高橋進
  • 58 布上正之
  • 59 山内二郎
  • 60 山本善則※2月開催
  • 60 杉原勇※12月開催
毎年12月開催・伊勢市発着(全長83.6キロ)
毎年12月開催・伊勢市発着(全長83.0キロ)
  • 1966 杉原勇
  • 67 吉田昭雄
  • 68 鈴木従道
  • 69 藤田国夫/沖田文勝
毎年12月開催・伊勢市発着(全長99.4キロ)
毎年12月開催・伊勢市発着(全長99.0キロ)
12月開催・彦根市発着(全長84.4キロ)
元日開催・前橋市発着(全長84.9キロ)
  • 1988 遠藤司
毎年元日開催・前橋市発着
(区間8.4キロ/全長86.3キロ)
毎年元日開催・前橋市発着
(区間8.35キロ/全長86.4キロ)
毎年元日開催・前橋市発着
(区間22.0キロ/全長100.0キロ)
毎年元日開催・前橋市発着
(区間8.3キロ/全長100.0キロ)
毎年元日開催・前橋市発着
(区間21.9キロ/全長100.0キロ)
  • *は現行区間の区間記録
全日本実業団駅伝6区区間賞
毎年3月開催・伊勢市発着(全長83.5㌔)
  • 1957 岡山典郎
  • 58 大西増夫
  • 59 桜谷嘉彦
  • 60 奥村幸弘※2月開催
  • 60 西条勉※12月開催
毎年12月開催・伊勢市発着(全長83.6㌔)
  • 1961 増田亮一
  • 62 奥沢善二
  • 63 上岡忠明
  • 64 藤沢修
  • 65 蓬原正嗣
毎年12月開催・伊勢市発着(全長83.0㌔)
  • 1966 黒木章
  • 67 田中安徳
  • 68 中城幸夫
  • 69 中川衛
毎年12月開催・伊勢市発着(全長99.4㌔)
  • 1970 佐々木敏治
  • 71 大槻憲一
  • 72 大槻憲一
毎年12月開催・伊勢市発着(全長99.0㌔)
12月開催・彦根市発着(全長84.4㌔)
  • 1986 加藤宏純
元日開催・前橋市発着(全長84.9㌔)
  • 1988 岩倉和也
毎年元日開催・前橋市発着
(区間18.0㌔/全長86.3㌔)
毎年元日開催・前橋市発着
(区間11.8㌔/全長100.0㌔)
毎年元日開催・前橋市発着
(区間12.5㌔/全長100.0㌔)
毎年元日開催・前橋市発着
(区間12.1㌔/全長100.0㌔)
毎年元日開催・前橋市発着
(区間11.2㌔/全長100.0㌔)
  • *は現行区間の区間記録
全日本実業団駅伝7区区間賞
毎年3月開催・伊勢市発着(全長83.5㌔)
  • 1957 室矢芳隆
  • 58 藤本義人
  • 59 杉崎隆志
  • 60 斉藤健也※2月開催
  • 60 作田誠一※12月開催
毎年12月開催・伊勢市発着(全長83.6㌔)
  • 1961 玉分秀毅
  • 62 代本丈春
  • 63 高橋美紀
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毎年12月開催・伊勢市発着(全長83.0㌔)
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  • 67 片山勝
  • 68 藤沢修
  • 69 中城幸夫
毎年12月開催・伊勢市発着(全長99.4㌔)
毎年12月開催・伊勢市発着(全長99.0㌔)
12月開催・彦根市発着(全長84.4㌔)
元日開催・前橋市発着(全長84.9㌔)
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  • *は現行区間の区間記録
 
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