無相

曖昧さ回避 この項目では、仏教用語について説明しています。新羅の僧については「釈無相」を、江戸時代の真義真言宗の僧については「無相_(僧)」を、江戸時代の浄土宗の僧については「文雄_(僧)」を、原神の敵については「原神」をご覧ください。

無相(むそう)とは仏教における用語の一つで、形や特徴がないこと。対義語は有相(うそう)[1]。一切の執著から離れた境地をも指す。三解脱門の一つに数えられる[2]

舎利子よ、それゆえ、すべてのもの(一切法)は空性であって、特徴なきもの(無相)である。
shA ri'i bu de lta bas na chos thams cad stong pa nyid de/ mtshan nyid med pa/[注 1]
是故舍利子、一切法空性、無相。[注 2] — 般若心経 (prajñāpāramitā-hṛdaya)

脚注

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注釈

  1. ^ 蔵訳、デルゲ版、般若部、No.21
  2. ^ 法成訳『般若波羅蜜多心経』、大正蔵、No.255。

出典

  1. ^ 「無相」 - 精選版 日本国語大辞典、小学館。
  2. ^ 「無相」 - デジタル大辞泉、小学館。

関連項目

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仏教
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