石川一洋

石川 一洋
(いしかわ いちよう)
生誕 1957年(66 - 67歳)
日本の旗 日本 岩手県
教育 東京大学文学部ロシア語ロシア文学科
職業 ジャーナリスト
活動期間 1982年 -
肩書き NHK専門解説委員
NHKモスクワ支局元支局長
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石川 一洋(いしかわ いちよう、1957年 - )は、日本ジャーナリストNHK記者。専門はロシア情勢。 NHK専門解説委員を務め[1][注 1][3]その担当分野は、ロシア、ユーラシア、エネルギーなど[4]

人物・来歴

岩手県出身で、岩手県立盛岡第一高等学校1976年卒業)[5][6]東京大学文学部ロシア語ロシア文学科[注 2]を経て、1982年NHK入局[8][9][10][11]

1982年から1985年秋田放送局記者、1985年から1988年青森放送局三沢通信部記者[12]を経て、1988年から1992年は報道局取材センター国際部記者を務め、1992年から1996年モスクワ支局記者、1996年から1998年に報道局国際部記者、1998年から2002年に報道局国際部デスク・日露プロジェクト統括経て、2002年から2007年にはモスクワ支局長を務めた[8][10][11]

この間、1999年キルギス日本人誘拐事件[11]や、2001年9.11同時多発テロ以降のアフガニスタン北部のタジク人の取材などを指揮した[13]

その後、2007年よりNHK解説委員室の解説委員を務めた[注 3]2010年からは解説委員主幹も務め、2017年にNHK退職後も解説委員は継続し『時論公論[14]、『おはよう日本[15]に出演している[13]。この間の2014年には、ビザなし交流の一環で北方領土を訪問している[11][12]

また、2017年より近畿大学の客員教授も務める[9][16][17]2020年には、東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(EMP)での第25期プログラムにおいて外部講師を務めた[18]東海大学平和戦略国際研究所の客員教授も務める[19]

このほか、サンクトペテルブルク経済フォーラムやウラジオストク東方フォーラム等の国際公開討論会(フォーラム)のモデレーターも務めた[13]

2022年7月でNHK解説委員としての業務契約は終了し、8月以降は外部の立場からNHK専門解説委員を務め[注 1][3]、引き続きロシア関係の解説を行っている[1]

受賞・栄誉

ソビエト連邦の崩壊の報道で第40回菊池寛賞をNHKモスクワ支局として受賞した[20][21][8][11]。旧ソビエトの核汚染の番組で放送文化基金賞をNHKモスクワ支局として受賞した[21][11]

テレビ番組

携わった主な番組

「ソビエトを変えた7日間」「旧ソビエト戦慄の核実験」「地球核汚染」「カスピ海パイプライン戦争」「ロシア小さき人々」「ETV特集混迷するロシア」「変わるフロントライン」「アシュケナージ」「自由へのコンサート」「ZONE核と人間」「ロシア・蘇る大国」「証言でつづる現代史・こうしてソ連邦は崩壊した」等[10]

著作物

主なもの

  • 石川一洋 (1983-07-01). “フェット論”. 東京大学文学部露文研究室年報 (東京大学文学部ロシア文学研究室) 3: 85-99. doi:10.15083/00038499. ISSN 09107312. 
  • 石川一洋「第8回(ハバロフスク・ユジノサハリンスク)極東ロシア・エネルギー資源 金融危機は極東開発の逆風に(副団長:石川 一洋)」『日本記者クラブ会報』11月、日本記者クラブ、2008年。https://www.jnpc.or.jp/journal/interviews/12020 
  • 石川一洋(分担執筆)「若きロシアウォッチャーが見たもの」『国際人・廣瀬武夫 : 海軍中佐・ロシア駐在武官補佐官 : その生き方・考え方の原点にあるものは何か?』童門冬二、櫻田啓、辻野功古庄幸一、谷川清澄、阿川弘之平松守彦、S. A. フルツカヤ、石川一洋、K. O. サルキソフ、川村秀、藤本隆宏、首藤勝次(共著)、PHP研究所、2010年。ISBN 9784569792293。 [22]
  • 石川一洋(分担執筆)『現代ロシアを知るための60章【第2版】』下斗米伸夫、島田博(編著)、明石書店、2012年。ISBN 4750336793。 [23]
  • 石川一洋(分担執筆)「[コラム]クリミア半島─共存と争いの歴史」『ナイチンゲールはなぜ戦地クリミアに赴いたのか』玉井史絵、石川一洋、森田由利子、杉浦裕子、丸山健夫、小宮彩加、中島俊郎、大田垣裕子、金沢美知(共著)、日本看護協会出版会、2022年。ISBN 4818023906。 [24]

脚注

注釈

  1. ^ a b 2022年7月にて「解説員としての業務契約は終了しました今後は一ジャーナリストとして専門解説委員、つまり外部の解説委員として出演することはあると思います。」と述べている[2]
  2. ^ 『RUSISTIKA 東京大学文学部露文研究室年報』に19世紀のロシアの詩人アファナーシー・フェートについての論考「フェット論」を寄せている[7]
  3. ^ 2007年以降、『時論公論』で100本以上の解説を行っている[11]

出典

  1. ^ a b 石川 一洋 NHK解説委員室
  2. ^ ichiyoishikawaのツイート(1554673195961430016)
  3. ^ a b 石川 一洋 | 講演依頼、講師派遣なら日本綜合経営協会
  4. ^ 解説委員紹介|NHK 解説委員室
  5. ^ 在京疾風会(岩手県立盛岡第一高等学校昭和42年卒業生在京同期会)、盛岡一、盛岡一高、盛岡第一高校
  6. ^ 白堊三五会 トピック > 60. 『在京白堊会総会』開催 (2008/05/10)
  7. ^ 石川一洋 1983.
  8. ^ a b c 2020_23b_all.pdf < 講師 | 東京大学 エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(東大EMP)
  9. ^ a b 平成30年7月24日(火)インターナショナルセンター客員教授石川一洋先生の連続講義が行われます! | トピックス | 近畿大学 理工学部・大学院 総合理工学研究科
  10. ^ a b c 石川一洋 | 人名事典 | お楽しみ | PHP研究所
  11. ^ a b c d e f g profile_ishikawa.pdf < 「島々の記憶-色丹・国後・歯舞・択捉 原風景を巡る旅-」/ リコーイメージングスクエア東京 / コミュニティ | RICOH IMAGING
  12. ^ a b ロシア外交と日ロ関係の行方NHK解説委員石川 一洋 氏 | 日本国防協会
  13. ^ a b c 石川 一洋 | 著者ページ | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
  14. ^ 「ウクライナ軍事侵攻とプーチン体制」(時論公論) | 時論公論 | 解説アーカイブス | NHK 解説委員室
  15. ^ 【詳しく】ウクライナ情勢 鍵握る「オリガルヒ」とは?石川一洋解説委員 - NHK NEWS おはよう日本 - NHK
  16. ^ 第7回理工スチューデントフォーラムを開催・特別講義「異文化交流を学ぶ―日本・ロシア交流の新しい形―」に約700名が参加 | トピックス | 近畿大学 理工学部・大学院 総合理工学研究科
  17. ^ ロシアの10大学と合同シンポジウムを開催 日本とロシアの経済担当大臣によるパネルディスカッション | NEWS RELEASE | 近畿大学
  18. ^ 講師 | 東京大学 エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(東大EMP)
  19. ^ 2019年度望星学塾 特別講座 第1弾 「日ロ関係 地政学と領土問題 北方領土打開の道」を開講|ニュース|学校法人東海大学
  20. ^ 菊池賞受賞者一覧|公益財団法人日本文学振興会
  21. ^ a b 石川 一洋 Ichiyo Ishikawa | 現代ビジネス
  22. ^ 国際人・廣瀬武夫 : 海軍中佐・ロシア駐在武官補佐官 : その生き方・考え方の原点にあるものは何か? (PHP研究所): 2010|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
  23. ^ 現代ロシアを知るための60章【第2版】 - 株式会社 明石書店
  24. ^ 日本看護協会出版会 / ナイチンゲールはなぜ戦地クリミアに赴いたのか

関連項目

  • 小林和男 (ジャーナリスト)
  • 安間英夫
  • 権平恒志

外部リンク

Scholiaには石川一洋 (Q111305461)に関するプロフィールがあります。
  • 石川 一洋 NHK解説委員室
< 解説委員紹介|NHK 解説委員室
  • 石川一洋 (@ichiyoishikawa) - X(旧Twitter)
  • 石川一洋 (odnomore) - Facebook ウィキデータを編集
  • 石川 一洋 | 講演依頼、講師派遣なら日本綜合経営協会
  • 2020_23b_all.pdf < 講師 | 東京大学 エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(東大EMP)
  • クリミア半島〜共存と争いの歴史(2019年2月公開) < 「教養と看護」トップ < 日本看護協会出版会 / TOPページ
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