萬歳楽(まんざいらく、万歳楽)は、雅楽の唐楽の曲名の一つ。平調で、延八拍子の中曲である。
隋の煬帝の作曲と伝えられており[1]、曲名によりめでたい曲とされている。
管絃と舞楽があるが、主に舞楽(舞人4人)として演奏され、現在でもよく舞われ左方平舞の代表的なものである。
天皇即位の大礼においても「饗宴の儀」において太平楽とともに舞われる[2] [3]。
脚注
- ^ “曲目解説 | 雅楽について”. 萬歳楽(まんざいらく). 日本雅樂會. 2021年10月30日閲覧。 “唐の則天武后(六九〇~七〇四)が、飼っていた鸚鵡がいつも萬歳と鳴くので、その鳴き声をとって作曲したという説と、隋の煬帝(六〇五~六一六)の作曲で、鳳凰が飛んできて賢王万歳と囀るその声を楽に、その姿を舞にしたという説があります”
- ^ 宮内庁 (1990年). “天皇皇后両陛下の平成御大礼時の御日程について”. 首相官邸. p. 3. 2021年10月30日閲覧。
- ^ “舞楽萬歳楽・平安時代・和様の創製 日本服飾史 資料・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~”. 風俗博物館. 2021年10月30日閲覧。
|
---|
分類 | |
---|
楽器 | |
---|
唐楽の曲目 | 壱越調 | - 春鶯囀
- 賀殿
- 迦陵頻
- 承和楽
- 北庭楽
- 蘭陵王
- 胡飲酒
- 新羅陵王
- 回盃楽
- 十天楽
- 菩薩
- 酒胡子
- 武徳楽
- 酒清司
- 壱団嬌
- 安摩
- 文長楽
|
---|
平調 | |
---|
双調 | |
---|
黄鐘調 | |
---|
盤渉調 | |
---|
太食調 | |
---|
廃絶(遠楽・亡失曲) | |
---|
|
---|
高麗楽の曲目 | 高麗壱越調 | - 新鳥蘇
- 古鳥蘇
- 退走禿
- 進走禿
- 延喜楽
- 胡蝶
- 八仙
- 仁和楽
- 胡徳楽
- 狛桙
- 敷手
- 貴徳
- 納曽利
- 皇仁庭
- 埴破
- 進蘇利古
- 蘇利古
- 綾切
- 長保楽
- 新靺鞨
|
---|
高麗平調 | |
---|
高麗双調 | |
---|
廃絶(遠楽・亡失曲) | - 黒甲序
- 都志
- 顔徐
- 酣酔楽
- 狛犬
- 石川
- 狛龍
- 新河浦
- 桔桿
- 常武楽
- 作物 (高麗壱越調)
- 葦波
- 鞘切
- 啄木
- 歌良古蘇呂
- 作物 (高麗平調)
- 作物 (高麗双調)
|
---|
|
---|
雑楽の曲目 | |
---|
関連項目 | |
---|
△:復元品のみ現存する楽器、×:現存しない楽器 |