高崎前橋バイパス

一般国道
国道17号標識
高崎前橋バイパス
(高前バイパス)

国道17号バイパス
路線延長 9.1km
開通年 1966年
起点 高崎市
君が代橋東交差点
終点 前橋市
石倉3丁目交差点
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高崎前橋バイパス(たかさきまえばしバイパス)は、群馬県高崎市並榎町から前橋市石倉町へ至る延長9.1kmの国道17号バイパスである。高崎市問屋町西付近で上越新幹線北陸新幹線と、前橋市石倉町付近で上越線と交差する。 通称名は略称の「高前バイパス」であるが、地図によっては「東国文化歴史街道」の一部とされているものもある。

概要

  • 起点 群馬県高崎市並榎町(君が代橋東交差点)
  • 終点 群馬県前橋市石倉町(石倉3丁目交差点)
  • 全長 9.1km
  • 開通 1966年昭和41年)4月25日

通過市町村

交差する主な道路

歴史

戦前

戦前、東京から新潟を結ぶ国道は9号線として指定されていたが、三国街道自体は高崎から金古、渋川へと抜けていたため、高崎〜前橋を短距離で結ぶ幹線道路が存在していなかった。この為、当時の高崎連隊群馬県庁を連絡するために、1931年(昭和6年)に現在の群馬県道12号前橋高崎線に当たる道路が整備された。当時は経済不況に見舞われており、失業救済としての事業であった。この路線は、高崎市飯玉町から前橋市石倉町の間の6.5kmで、市街地部は拡幅、郊外は新道として幅員8〜9m、舗装は瀝青乳剤マカダム舗装で施工された。高前バイパス開通までは「前橋新道」と呼ばれた。

戦後

こうして整備された道路も、戦後には幅員が狭い道路として幹線道路としての機能に支障を来していた。この為、1960年(昭和35年)に第2次道路整備計画の一環として、高崎市と前橋市を結ぶ大規模道路として、北関東で初の4車完全分離で計画されたのが当バイパスである。1961年(昭和36年)より用地買収が開始され、1966年(昭和41年)に供用開始した。設計については道路区分3種1級、設計速度80km/h、幅員構成については通常の車道に加え、緩速車道を設置した構造とした。

当初は自動車専用道路とする案もあったが、側道を含めると幅員が大きくなってしまうため、高緩速交通を分離できる構造となったものである。計画当初の交通量は1日8,500台であったが、1964年(昭和39年)には石倉町付近で1日20,000台を超えるようになった。この為、早期開通を望む声があがり、舗装工事が仕上がった高崎市下小鳥町から前橋市石倉町までの7kmについては、1966年(昭和41年)2月に片側供用を開始した。

現状

沿道には起点から終点まで、郊外型大型店や自動車販売店等が立ち並ぶ。起点から上並榎町交差点までと前橋市のNHK前交差点から終点までを除き、全線6車線(片側3車線)で供用されているが、6車線区間内では一般道路との交差点のほとんどが平面交差である。この為、特に高崎市緑町交差点や前橋市元総社町南交差点では、右折する車などで朝夕や休日の渋滞が激しいようである。


こうした現状を踏まえ、高崎市を通らず、直接埼玉県から群馬県渋川市を短距離で結ぶ、すなわち中山道に沿う経路である当バイパスを、まったくの別経路としてバイパスする熊谷渋川連絡道路が計画され、2017年に全通した(埼玉県内は側道としての暫定開通)が、そちらには暫定2車線の区間がまだあるため、当バイパスの完全な代替的存在にはまだなっていない。

君が代橋東交差点

国道17号標識
国道17号標識
国道18号標識
国道18号標識
国道354号標識
国道354号標識
群馬県道26号標識
君が代橋東交差点

君が代橋東交差点(きみがよばしひがしこうさてん)は当バイパス起点にあたり、当バイパスと国道18号国道354号が交わる交差点。並榎インターチェンジ(なみえインターチェンジ)とも呼ばれ、国道18号・354号は本交差点が起点となっている。烏川にかかる「君が代橋」が交差点西側にある。

  • 群馬県でも有数の交通の要所であるが、同時に渋滞の名所ともなっていた。(立体化当時は高崎市道高崎環状線等のバイパス道路も未完成)昭和50年代に「君が代橋」の掛け替えを伴う大規模な拡幅・立体化を行い、現在の姿となった。
  • 本ICは高架構造を伴う3層立体構造となっており、
1階(地上)部
国道18号本線・国道354号本線(平面交差点)
国道17号東京方面より国道18号へのランプウェイ(1車線)
2階部 - 国道17号本線(高崎第一陸橋・往復4車線)
(並榎IC立体部供用以前は往復4車線の供用であったが、立体部完成時に国道18号からの合流を円滑化するため国道17号東京方面上り本線はゼブラゾーンにより1車線に減少し、合流部より17号本線+18号合流を合わせて2車線となるよう構造変更された。)
3階部 - 国道18号より国道17号東京方面へのランプウェイ(1車線)

となっている。

  • 国道18号より国道17号東京方面へのランプウェイは烏川対岸より分岐し、「君が代橋高架橋」として国道18号本線部とは分かれて並榎IC3階部へとアプローチしており、非常に大規模な構造である。国道17号本線部および国道18号と国道17号東京方面との相互の通行は、一切の信号制御を伴わないジャンクション構造となっている。
  • 国道17号新潟方面より国道18号及び国道354号へのアプローチは本IC内ではなく、国道17号本線より上並榎町地内から分岐するランプウェイにより接続する国道354号・並榎町西交差点にて行っている。
  • 立体化の際に生じた国道17号上り本線の1車線減少が著しい交通渋滞を招いていたことから、高崎バイパス「高松立体」整備の関連事業とし並榎ICの改良にも着手し、2023年(令和5年)3月15日に供用を開始した。本改良により国道18号から国道17号東京方面へのランプウェイが延長される形で国道18号合流部の国道17号東京方面が3車線拡幅され、これまでランプウェイ終端部で国道18号とともに国道17号に合流していた国道354号も2段階合流に変更され交通容量が増加したことで、並榎IC北側での国道17号上り本線の1車線絞り込みが解消され2階部が当初の2車線に復帰した。

交差点の概要

君が代橋
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成(2010年撮影)。

接続するバイパスの位置関係

(東京方面)高崎バイパス - 高崎前橋バイパス (新潟方面)

関連項目

参考文献

  • 高崎工事事務所70年史:国土交通省関東地方整備局高崎河川国道事務所
通過市区町村
東京都

東京特別区 (中央 - 千代田 - 文京 - 豊島 - 北区 - 板橋

埼玉県

戸田 - - さいたま (南 - 浦和 - 中央 - 大宮 - 北) - 上尾 - 桶川 - 北本 - 鴻巣 - 行田 - 熊谷 - 深谷 - 本庄 - 上里

群馬県
新潟県

湯沢 - 南魚沼 - 魚沼 - 長岡 - 小千谷 - 見附 - 三条 - - 新潟 (南 - 西 - 中央)

主要交差点

室町3丁目 - 本郷3丁目 - 北町3丁目 - 西巣鴨 - 辻一 - 埼玉県庁前 - 常盤7丁目 - 北浦和駅入口 - 埼大通り - 吉野町IC - 宮前IC - 佐谷田北 - 持田IC - 上之南 - 熊谷警察署前 - 代 - 若泉2丁目 - 赤城見大橋 - 君が代橋東 - 境三ツ木 - 本町1丁目 - 今井町 - 田口町南 - 半田 - 下郷 - 吾妻新橋南 - 白井上宿 - 長坂 - 下川和田町 - 政所河原 - 上津大原 - 朝貝 - 湯沢インターチェンジ入口 - 国道353号入口 - 美佐島 - 古新田 - 井口新田 - 四日町 - 堀之内庁舎前 - 木津 - 薭生IC - 三仏生 - 高梨 - 長倉IC - 中沢IC - 川崎IC - 大野畑 - 須頃3丁目南 - 白根古川 - 黒埼IC - 紫竹山IC - 東港線十字路 - 本町

バイパス

新大宮 - 上尾 - 新大宮上尾(事業中) - 与野大宮(事業中) - 大宮 - 熊谷渋川連絡熊谷 - 深谷 - 上武 - 前橋渋川) - 吹上 - 新島地区改良区間 - 深谷市改良区間 - 本庄(事業中) - 新町 - 倉賀野 - 高崎 - 高崎前橋 - 渋川 - 渋川西(事業中) - 鯉沢 - 綾戸(事業中) - 沼田 - 月夜野 - 猿ヶ京 - 三国防災(事業中) - 二居 - 三俣防災(事業中) - 湯沢 - 石打 - 塩沢 - 六日町(事業中) - 五日町 - 浦佐(事業中) - 小出 - 堀之内 - 和南津改良(事業中) - 小千谷 - 長岡東 - 見附 - 三条 - 白根改良 - 白根 - 大野改良 - 新潟 - 栗ノ木

道路名・愛称

中央通り ・ 昌平橋通り ・ 本郷通り ・ 旧白山通り白山通り中山道東国文化歴史街道 ・ 清水街道 ・ 三国街道明石通東大通萬代橋通り柾谷小路

道の駅
主要構造物

日本橋 - 万世橋 - 戸田橋 - 笹目橋 - 大成跨線橋 - 神流川橋 - 新柳瀬橋 - 新上武大橋 - 群馬大橋 - 新坂東橋 - 吾妻新橋 - 綾戸トンネル - 沼田大橋 - 月夜野大橋 - 赤谷川大橋 - 新三国大橋 - 三坂大橋 - 新上越橋 - 三国トンネル - 新三国トンネル - 二居大橋 - 二居トンネル - 船ヶ沢トンネル - 萱付トンネル - 新境橋 - 八木沢トンネル - 芝原トンネル - 八色大橋 - 新浦佐大橋(事業中) - 水無大橋 - 虫野トンネル - 新破間橋 - 堀之内橋 - 和南津トンネル - 新和南津トンネル(事業中) - 和南津橋 - 小千谷第一トンネル - 小千谷第二トンネル - 小千谷大橋 - 越の大橋 - 見附大橋 - 三条大橋 - 大野大橋 - 新潟大橋 - 萬代橋

自然要衝

三国峠 - 火打峠 - 二居峠 - 芝原峠

旧道

埼玉県道79号 - 埼玉県道213号 - 国道463号 - 埼玉県道65号 - 埼玉県道164号 - 埼玉県道57号 - 埼玉県道365号 - 埼玉県道307号 - 埼玉県道66号 - 埼玉県道264号 - 埼玉県道263号 - 埼玉県道47号 - 埼玉県道62号 - 埼玉県道265号 - 埼玉県道・群馬県道258号 - 埼玉県道392号 - 埼玉県道・群馬県道131号 - 群馬県道178号 - 群馬県道・埼玉県道13号 - 群馬県道121号 - 群馬県道134号 - 群馬県道25号 - 国道354号 - 群馬県道129号 - 群馬県道12号 - 国道291号 - 新潟県道351号 - 新潟県道28号 - 新潟県道235号 - 新潟県道365号 - 新潟県道364号 - 新潟県道266号 - 新潟県道58号 - 新潟県道71号 - 新潟県道363号 - 新潟県道265号 - 新潟県道387号 - 新潟県道128号 - 新潟県道372号 - 新潟県道371号 - 新潟県道74号 - 新潟県道421号 - 国道351号 - 新潟県道519号 - 新潟県道589号 - 新潟県道370号 - 新潟県道498号 - 国道352号 - 新潟県道141号 - 国道116号 - 新潟県道42号 - 新潟県道16号 - 新潟県道164号

関連項目

外部リンク

  • 高崎河川国道事務所 前橋大橋拡幅