スミスグループ

この項目では、イギリスの製造業の企業(Smiths Group)について説明しています。アメリカの建築業の企業(SmithGroup)については「スミスグループ (建設業)（英語版）」をご覧ください。

スミスグループ
Smiths Group plc

種類	株式会社
市場情報	LSE SMIN
本社所在地	イギリス ロンドン
設立	1851年
業種	精密機器
事業内容	エネルギー業界向けのプロテクト製品、医療機器、検出器等の開発・製造
従業員数	約23,550名
外部リンク	公式ウェブサイト
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スミスグループ（英: Smiths Group plc）は、エネルギー業界向けのプロテクト製品や医療機器、計測器などの分野におけるエンジニアリング企業を保有する株式会社。イギリス・ロンドンに本社を置き、世界50カ国以上で事業を展開する^[1]。ロンドン証券取引所上場企業（LSE: SMIN）。

沿革

サミュエル・スミス（Samuel Smith）が、1851年にロンドン南部で設立したジュエリーショップを起源とする^[1]。家族経営の会社は1872年にウェストエンドに進出し、ダイヤモンド商人として宝石店チェーンを運営した^[1]。孫のアラン・ゴードン・スミス（Allan Gordon-Smith）は、自動車社会への移行を予期した上で速度計の開発に成功し、製品がイギリスの王室御用達として使用されたことから評判を高めた^[1]。

1914年にロンドン証券取引所に株式を上場し、第一次世界大戦の軍需需要に応えたことから急速に成長、ジョン・オールコックらによる世界初の大西洋無着陸横断の際にも、ビッカース ビミーにはスミスの機器が装備されていた^[1]。戦間期には電気時計の製造を中心に行い、第二次世界大戦では航空機計器工場を新設し、走行距離カウンターや速度計を大量生産した^[1]。

創立百周年の1951年にスコットランドで時計工場を新設、世界初のジェット旅客機であるデ・ハビランド DH.106 コメットにはスミスの機器が大量装備され、1953年のエドモンド・ヒラリーによる人類初のエベレスト山頂の際にも特注の低温対応時計を提供した^[1]。1958年のPortland Plasticsの買収（のちのスミスメディカル）を契機に医療機器分野に進出、DH.106 コメットの空中分解事故はスミスが航空機の研究を深める契機となり、1962年のヴィッカースの航空機に装備されたスミスの自動操縦装置がヒースロー空港へのブラインド着陸を成功させた^[1]。1960年代に入ると、スミスによる時計の生産は斜陽に入り生産終了に追い込まれたが、1970年代にアメリカ合衆国のボーイングがスミスの機器を採用、また医療機器分野が拡大したことから、スミスは新たな国際展開の時代を迎えた^[1]。

現在のスミスの収益の半分は1990年代以降のM&Aによって生み出されており、1994年にアメリカのDeltecを買収したことから、のちの「楽々フューザー」など医療用ポンプや血管部門への参入に繋がり、2000年にエンジニアリング企業のTI Group plcを買収し併合したことは、大企業としてのスミスの復活を印象づける出来事となった^[2]。2004年7月、呼吸器系機器を扱うアメリカのDHD Healthcareを買収^[3]、2005年3月、救急医療機器を手掛けるアメリカのメデックスを買収^[4]、2007年、GE・アビエーションに航空宇宙部門を売却した^[5]。

現在の部門

現在のスミスグループは以下の5つの部門から構成されている^[6]。

• ジョン・クレーン（John Crane） - エネルギー業界向けのメカニカルシールやフィルターソリューションを提供。現在の最大部門であり、本部はアメリカ・ミネソタ州・シカゴ^[7]。
• スミスメディカル（Smiths Medical） - 医療機器の開発・製造。本部はアメリカ・ミネソタ州・セントポール。
• スミスディテクション（Smiths Detection） - 探知機や検査・スクリーニングソリューションを提供。本部はロンドン。
• スミスインターコネクト（Smiths Interconnect） - 防衛など各産業向けにコネクト機器・プロテクト機器などの製造。 本部はロンドン。
• フレックス・テック（Flex-Tek） - ヒーターやホースなどの製造を通じて流体および加熱ソリューションを提供。本部はアメリカ・サウスカロライナ州・グリーンウッド。

日本におけるスミスグループ

日本では、スミスメディカル、スミスディテクション、ジョン・クレーンの3部門が日本法人を持つ。「スミスメディカル・ジャパン株式会社」は赤坂に、「スミス・ディテクション・ジャパン合同会社」はメトロシティ神谷町に、「日本ジョン・クレーン株式会社」は滋賀県栗東市にそれぞれオフィスを持つ。

脚注

出典

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、スミスグループに関連するカテゴリがあります。

• スミスメディカル・ジャパン株式会社
• スミスディテクション合同会社
• 日本ジョン・クレーン株式会社
• スミスグループ コーポレートサイト（英語）
• Smiths Group plc (@SmithsGroupplc) - X（旧Twitter）（英語）

表 話 編 歴 FTSE 100 構成銘柄（2024年3月18日入替時点）
シェル（SHEL） アストラゼネカ（AZN） HSBCホールディングス（HSBA） ユニリーバ（ULVR） BP（BP） グラクソ・スミスクライン（GSK） レレックス・グループ（REL） ディアジオ（DGE） リオ・ティント（RIO） グレンコア（GLEN） ブリティッシュ・アメリカン・タバコ（BATS） ロンドン証券取引所グループ（LSE） BAEシステムズ（BA） ナショナル・グリッド（NG） コンパス・グループ（CPG） レキットベンキーザー・グループ（RKT） ロールス・ロイス・ホールディングス（RR） ロイズ・バンキング・グループ（LLOY） エクスペリアン（EXPN） フラッター・エンターテインメント（FLTR） バークレイズ（BARC） スリーアイ・グループ（III） アシュテッド・グループ（AHT） アングロ・アメリカン（AAL） プルーデンシャル（PRU） テスコ（TSCO） ヘイリオン（HLN） スコティッシュ・アンド・サザン・エナジー（SSE） インペリアル・ブランズ（IMB） リーガル&ジェネラル・グループ （LGEN） ボーダフォン・グループ（VOD） スタンダードチャータード銀行（STAN） アビバ（AV） ナットウエスト・グループ（NWG） セージ・グループ（SGE） レントキル・イニシャル（RTO） スコティッシュ・モーゲージ・インベストメント・トラスト（SMT）（英語版） セグロ（SGRO） インフォーマ（INF） ネクスト（NXT） バンズル（BNZL） スマーフィット・カッパ・グループ（SKG）（英語版） スミス・アンド・ネフュー（SN） アドミラル・グループ（ADM）（英語版） ハルマ（HLMA）（英語版） インターコンチネンタルホテルズグループ（IHG） メルローズ・インダストリーズ（MRO） インターテック・グループ（ITRK） アソシエイテッド・ブリティッシュ・フーズ（ABF） スパイラックス・サーコ・エンジニアリング（SPX） WPP（WPP） ピアソン（PSO） ユナイテッド・ユーティリティーズ・グループ（UU） セントリカ（CNA） オート・トレーダー・グループ（AUTO）（英語版） アントファガスタ（ANTO）（英語版） クローダ・インターナショナル（CRDA） BTグループ（BTA） セバーン・トレント（SVT） ウィットブレッド（WTB） パーシング・スクエア・ホールディングス（PSH）（英語版） インターナショナル・エアラインズ・グループ（IAG） モンディ（MNDI） スミスグループ（SMIN） DCC（DCC）（英語版） インターメディエート・キャピタル・グループ（ICP）（英語版） B&Mリテール（BME） ウィアー・グループ（WEIR）（英語版） M&G（MNG）（英語版） フォーリン・アンド・コロニアル・インベストメント・トラスト（FCIT）（英語版） エンテイン（ENT）（英語版） テイラー・ウィンペイ（TW）（英語版） コカコーラHBC（CCH）（英語版） バークリー・グループ・ホールディングス（BKG）（英語版） マークス&スペンサー（MKS） コンバテック・グループ（CTEC）（英語版） バラット・デベロップメンツ（BDEV）（英語版） ハウデン・ジョイナリー・グループ（HWDN）（英語版） IMI（IMI） ライトムーブ（RMV）（英語版） ランド・セキュリティーズ・グループ（LAND） ビーズリー（BEZ）（英語版） バーバリー・グループ（BRBY） ディプロマ（DPLM）（英語版） J.セインズベリー（SBRY） DSスミス（SMDS）（英語版） キングフィッシャー（KGF） パーシモン（PSN） フェニックス・グループ・ホールディングス（PHNX）（英語版） RSグループ（RS1）（英語版） イージージェット（EZJ） ユナイト・グループ（UTG）（英語版） シュローダー（SDR） ヒクマ・ファーマシューティカルズ（DPH）（英語版） オカド・グループ（OCDO） JDスポーツ・ファッション（JD）（英語版） セント・ジェームズ・プレース（STJ）（英語版） エアテル・アフリカ（AAF）（英語版） フレイザーズ・グループ（FRAS）（英語版） フレスニーヨ（FRES）（英語版）
銘柄入替日時点でのウェイト順 緑字は2024年3月18日入替銘柄

表 話 編 歴 STOXX 600 構成銘柄（2024年3月18日入替時点）
金融 Financials	銀行 Banks HSBCホールディングス（HSBA） BNPパリバ（BNP） サンタンデール銀行（SAN） ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行（BBVA） ウニクレディト（UCG） インテーザ・サンパオロ（ISP） INGグループ（INGA） ノルデア銀行（NDASE） ロイズ・バンキング・グループ（LLOY） バークレイズ（BARC） ドイツ銀行（DBK） スカンジナビスカ・エンスキルダ・バンケン クラスA（SEB A） ソシエテ・ジェネラル（GLE） ダンスケ銀行（DANSKE） スウェドバンク クラスA（SWED A） カイシャバンク（CABK） ナットウエスト・グループ（NWG） KBCグループ（KBC） スタンダードチャータード銀行（STAN） スベンスカ・ハンデルスバンケン クラスA（SHB A） DNB（DNB） クレディ・アグリコル（ACA） エルステ・グループ・バンク（EBS） コメルツ銀行（CBK） PKOバンク・ポルスキ（PKO） アイルランド銀行（BIRG） サバデル銀行（SAB） アライド・アイリッシュ銀行（A5G） ABNアムロ・グループ（ABN） モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行（BMPS） 金融サービス Financial Services UBSグループ（UBSG） ロンドン証券取引所グループ（LSE） インベストール クラスB（INVE B） ドイツ取引所（DB1） パートナーズ・グループ・ホールディング（PGHN） スリーアイ・グループ（III） EQT（EQT） ジュリアス・ベア・グループ（BAER） エクソール（EXO） ユーロネクスト（ENX） グループ・ブリュッセル・ランバート（GBLB） シュローダー（SDR） アムンディ（AMUN） マン・グループ（EMG） IGグループホールディングス（IGG） アバディーン（ABDN） 保険 Insurance アリアンツ（ALV） チューリッヒ保険グループ（ZURN） アクサ（CS） ミュンヘン再保険（MUV2） スイス・リー（SREN） プルーデンシャル（PRU） ゼネラリ保険（G） スイス・ライフ・ホールディング（SLHN） サンポ（SAMPO） リーガル&ジェネラル・グループ（LGEN） アビバ（AV） ハノーバー再保険（HNR1） NNグループ（NN） エイゴン（AGN） アジアス（AGS） ポステ・イタリアーネ（PST） スコール（SCR） ストアブランド（STB）
資本財 Industrials	資本財・ サービス Industrial Goods & Services シーメンス（SIE） シュナイダーエレクトリック（SU） エアバス（AIR） サフラン（SAF） ABB（ABBN） BAEシステムズ（BA） ボルボ クラスB（VOLV B） Adyen（ADYEN） アトラスコプコ クラスA（ATCO A） ロールス・ロイス・ホールディングス（RR） ドイツポスト（DPW） エクスペリアン（EXPN） アシュテッド・グループ（AHT） ダイムラー・トラック・ホールディング（DTG） ルグラン（LR） DSV（DSV） サンドビック（SAND） ラインメタル（RHM） コネ（KNEBV） タレス（HO） キューネ・アンド・ナーゲル（KNIN） レントキル・イニシャル（RTO） SGS（SGSN） プリズミアン（PRY） Aena（AENA） VATグループ（VACN） エデンレッド（EDEN） MTUエアロ・エンジンズ（MTX） バンズル（BNZL） エピロック クラスA（EPI A） アルファ・ラバル（ALFA） シンドラーグループ 参加証券（SCHP） インターテック・グループ（ITRK） メルローズ・インダストリーズ（MRO） スパイラックス・サーコ・エンジニアリング（SPX） レオナルド（LDO） ビューローベリタス（BVI） Wise クラスA（WISE） トレルボルグ（TREL B） バルチラ（WRTBV） メッツォ・オートテック（METSO） スミスグループ（SMIN） SAAB クラスB（SAAB B） アデコグループ（ADEN） ランスタッド（RAND） GEAグループ（G1A） モンディ（MNDI） シググループ（SIGN） IMI（IMI） ジョージフィッシャー（FI.N） テレパフォーマンス（TEP） A.P. モラー・マースク クラスB（MAERSKB） ゲットリンク（GET） クノールレムゼ（KBX） アンドリッツ（ANDR） チューリッヒ空港（FHZN） アルストム（ALO） ラショナル（RAA） バルメット（VALMT） トムラ・システムズ（TOM） フロントライン（FRO） ネクサンス（NEX） ADPグループ（ADP） ティッセンクルップ（TKA） DKSHホールディング（DKSH） ワールドライン（WLN） ヘイズ（HAS） 建設・資材 Construction & Materials ヴァンシ（DG） CRH（CRH） ホルシム（HOLN） シーカ（SIKA） サンゴバン（SGO） アッサ・アブロイ クラスB（ASSA B） フェロビアル（FER） ゲベリット（GEBN） ハイデルベルク・マテリアルズ（HEI） ブイグ（EN） エファージュ（FGR） ACS（ACS） シグニファイ（LIGHT） アクシオナ（ANA）
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生活必需品 Consumer Staples	食品飲料・タバコ Food Beverage & Tobacco ネスレ（NESN） ディアジオ（DGE） ブリティッシュ・アメリカン・タバコ（BATS） アンハイザー・ブッシュ・インベブ（ABI） ダノン（BN） ペルノ・リカール（RI） ハイネケン（HEIA） DSM（DSM） インペリアル・ブランズ（IMB） ケリー・グループ（KRZ） カールスバーグ クラスB（CARL B） リンツ&シュプルングリー 登録株（LISN） アソシエイテッド・ブリティッシュ・フーズ（ABF） ハイネケン・ホールディング（HEIO） モウイ（MOWI） カンパリグループ（CPR） バリーカレボー（BARN） ロータス・ベーカリーズ（LOTB） レミーコアントロー（RCO） パーソナルケア・食品小売 Personal Care Drug & Grocery Stores ユニリーバ（ULVR） レキットベンキーザー・グループ（RKT） アホールド・デレーズ（AD） テスコ（TSCO） バイヤスドルフ（BEI） エシティ クラスB（ESSITY B） カルフール（CA） マークス&スペンサー（MKS） J.セインズベリー（SBRY） オカド・グループ（OCDO） ハローフレッシュ（HFG）
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通信 Telecommu- nications	ドイツテレコム（DTE） テレフォニカ（TEF） Orange（ORA） ボーダフォン・グループ（VOD） ノキア（NOKIA） エリクソン クラスB（ERIC B） セルネックス・テレコム（CLNX） スイスコム（SCMN） KPN（KPN） BTグループ（BTA） テレノール（TEL） エリサ（ELISA） テリア（TELIA） テレ2 クラスB（TEL2 B） テレコム・イタリア（TIT） SES（SESG）
不動産 Real Estate	ヴォノヴィア（VNA） セグロ（SGRO） ウニベイル・ロダムコ・ウェストフィールド（URW） ランド・セキュリティーズ・グループ（LAND） LEGイモビリエン（LEG） クレピエール（LI） ジェシナ（GFC） コフィニモ（COFB）
各セクター内は銘柄入替日時点のウェイト順