ホーコン (ノルウェー王太子)

ホーコン
Kronprins Haakon
グリュックスブルク家
ホーコン・マグヌス王太子

全名 Haakon Magnus
ホーコン・マグヌス
称号 ノルウェー皇太子
出生 (1973-07-20) 1973年7月20日(50歳)
 ノルウェー
配偶者 メッテ=マリット・ヒェッセム・ホイビー
子女 マリウス(妻の連れ子で王位継承権無し)
イングリッド・アレクサンドラ
スヴェレ・マグヌス
父親 ハーラル5世
母親 ソニア・ハーラルセン
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ノルウェー王室

ハーラル5世
ソニア王妃


  • アストリッド王女

ホーコン・マグヌスノルウェー語: Haakon Magnus, 1973年7月20日 - )は、ノルウェー皇太子ノルウェー王ハーラル5世とソニア王妃の長男。姉にマッタ・ルイーセ王女。

略歴

オスロに生まれる。海軍士官学校卒業後、ノルウェー海軍に入隊。除隊後、カリフォルニア大学バークレー校へ留学し、政治学を専攻した。また、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスでは、開発学の修士号を取得し、オスロ大学でも学んでいる。

祖父オーラヴ5世、父ハーラル5世は共にオリンピック出場経験があり、ホーコンは1994年リレハンメルオリンピック最終聖火ランナーを務めた。

2000年オスロ大学の学生メッテ=マリット・ヒェッセム・ホイビー(Mette-Marit Tjessem Høiby, 1973年 - )との交際・同棲が発覚した。彼女の息子マリウス・ボルグ・ホイビーMarius Borg Høiby, 1997年 - )も含めた3人で、オスロ市内のアパートで同棲を始めていた。ごく普通の若い家族と同じように、ショッピングに出かける仲むつまじい様子が目撃されていた。ノルウェーでは結婚せずに同棲するのは珍しいことでなく、子供の半数が結婚していない両親を持つという。だが王位継承者が、27歳にして3歳の長男を持つシングルマザーと同棲しているというのは、さすがに前代未聞の出来事であり、大きく報道された。また、彼女の元恋人で子供の父親に当たる男は麻薬中毒で服役歴があること、メッテ=マリット自身もドラッグパーティーに出入りしていた経歴があることなどが次々に暴露され、「次の王妃にふさわしくない」との声が巻き起こった。王室に対する支持率は90%から68%に低下し、国王夫妻は2人の結婚を認めていたことを正式に発表するも、逆にこのことが支持率をさらに43%まで低下させる要因となった。

2000年11月、正式に婚約を発表[1]。その会見中、ホーコン皇太子と並んだメッテ=マリットは、涙ながらに過去の不祥事を告白、謝罪した。同時に王太子も、彼女と結婚するため王位継承権放棄まで考えたことを告白した。その後、国王夫妻、皇太子、メッテ=マリットと息子マリウスの5人が歓談する映像がテレビで放映された。3歳の幼児を相手に膝をついて遊ぶ王妃の姿も放映され、国王夫妻が2人の結婚を認めていることを強く印象づけ、支持率が83%まで回復した。

2001年8月25日オスロ大聖堂で成婚。2階のバルコニーから登場した際、数万のノルウェー国民が熱狂的な声援で迎え、皇太子は彼女の息子を抱き皇太子妃と2人で観衆の声援に手を振って応えた。血縁関係のないマリウスには王位継承権はない。

2004年1月、長女イングリッド・アレクサンドラ王女が誕生した。1990年の憲法改正により、男女の区別なく第1子が王位継承順位第1位となり、彼女が即位すればノルウェー初の女王となる。ただし、この規定は1990年以降に生まれた王族に適用するものであり[2]、1989年以前に生まれたホーコンの継承順位は変わっていない。さらに2005年にはスヴェレ・マグヌス王子(継承順位第3位)が誕生した。

父王の入院のため、2003年と2005年の2回、数か月間摂政をつとめた。

脚注

  1. ^ “ノルウェー王室のホーコン皇太子夫妻、“覚悟の結婚”から20周年!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS”. MOVIE WALKER PRESS. 2022年10月30日閲覧。
  2. ^ “諸外国における王位継承制度の例(概要) 資料3”. 首相官邸. 2018年12月13日閲覧。
ウィキメディア・コモンズには、ホーコン (ノルウェー王太子)に関連するカテゴリがあります。
上位
-
本項人物が最上位
ノルウェー王位継承権者
継承順位第1
下位
イングリッド・アレクサンドラ王女
上位
ハーラル5世
ノルウェー国王
イギリス王位継承順位
他の英連邦王国の王位継承権も同様
下位
スヴェレ・マグヌス王子
ノルウェー王子
アフリカ
  • レソトの旗 王子レロソリ・セーイソ(英語版)
  • モロッコの旗 王太子ムーレイ・ハサン
  • スワジランドの旗 該当なし選挙制
アジア
ヨーロッパ
オセアニア
  • オーストラリアの旗 ニュージーランドの旗 パプアニューギニアの旗 ソロモン諸島の旗 ツバルの旗 ウェールズ公ウィリアム
  • トンガの旗 トゥポウトア・ウルカララ(英語版)
アメリカ州
  • アンティグア・バーブーダの旗 バハマの旗 ベリーズの旗 カナダの旗 グレナダの旗ジャマイカの旗 セントクリストファー・ネイビスの旗 セントルシアの旗 セントビンセント・グレナディーンの旗 ウェールズ公ウィリアム
  • 第1位 ウェールズ公ウィリアム(法定推定相続人
  • 第2位 ジョージ・オブ・ウェールズ
  • 第3位 シャーロット・オブ・ウェールズ
  • 第4位 ルイ・オブ・ウェールズ
  • 第5位 サセックス公爵ヘンリー
  • 第6位 アーチ・オブ・サセックス
  • 第7位 リリベット・オブ・サセックス
  • 第8位 ヨーク公爵アンドルー
  • 第9位 ベアトリス・オブ・ヨーク
  • 第10位 シエナ・マペッリ・モッツィ
  • 第11位 ユージェニー・オブ・ヨーク
  • 第12位 オーガスト・ブルックスバンク
  • 第13位 アーネスト・ブルックスバンク
  • 第14位 エディンバラ公爵エドワード
  • 第15位 ウェッセクス伯爵ジェームズ
  • 第16位 ルイーズ・ウィンザー
  • 第17位 プリンセス・ロイヤル・アン
  • 第18位 ピーター・フィリップス
  • 第19位 サバンナ・フィリップス
  • 第20位 アイラ・フィリップス
  • 第21位 ザラ・ティンダル
  • 第22位 ミア・ティンダル
  • 第23位 レイナ・ティンダル
  • 第24位 ルーカス・ティンダル
  • 第25位 スノードン伯爵デイヴィッド
  • 第26位 リンリー子爵チャールズ
  • 第27位 マーガリタ・アームストロング=ジョーンズ
  • 第28位 サラ・チャット
  • 第29位 サミュエル・チャット
  • 第30位 アーサー・チャット
  • 第31位 グロスター公爵リチャード
  • 第32位 アルスター伯爵アレグザンダー
  • 第33位 カローデン男爵ザン
  • 第34位 コジマ・ウィンザー
  • 第35位 デイヴィナ・ルイス
  • 第36位 セナ・ルイス
  • 第37位 タネ・ルイス
  • 第38位 ローズ・ギルマン
  • 第39位 ライラ・ギルマン
  • 第40位 ルーファス・ギルマン
  • 第41位 ケント公爵エドワード
  • 第42位 セント・アンドルーズ伯爵ジョージ
  • 第43位 アメリア・ウィンザー
  • 第44位 アルバート・ウィンザー
  • 第45位 レオポルド・ウィンザー
  • 第46位 ルイ・ウィンザー
  • 第47位 ヘレン・テイラー(英語版)
  • 第48位 コロンブス・テイラー
  • 第49位 カシアス・テイラー
  • 第50位 エロイース・テイラー
  • 第51位 エステラ・テイラー
  • 第52位 マイケル・オブ・ケント
  • 第53位 フレデリック・ウィンザー(英語版)
  • 第54位 モード・ウィンザー
  • 第55位 イザベラ・ウィンザー
  • 第56位 ガブリエラ・キングストン(英語版)
  • 第57位 アレクサンドラ・オギルヴィ
  • 第58位 ジェームズ・オギルヴィ(英語版)
  • 第59位 アレクサンダー・オギルヴィ
  • 第60位 フローラ・ヴェスターバーグ
  • 第61位 マリナ・オギルヴィ
  • 第62位 クリスチャン・モワット
  • 第63位 ゼノウスカ・モワット
  • 第64位 ハーウッド伯爵デイヴィッド(英語版)
  • 第65位 ラッセルズ子爵アレグザンダー(英語版)
  • 第66位 アイヴィー・ラッセルズ
  • 第67位 エドワード・ラッセルズ
  • 第68位 セバスチャン・ラッセルズ
  • 第69位 ジェームズ・ラッセルズ(英語版)
  • 第70位 ローワン・ラッセルズ
  • 第71位 テワ・ラッセルズ
  • 第72位 フラン・ラッセルズ
  • 第73位 ソフィ・ラッセルズ
  • 第74位 ジェレミー・ラッセルズ(英語版)
  • 第75位 トーマス・ラッセルズ
  • 第76位 クレオ・ラッセルズ
  • 第77位 セレスト・ラッセルズ
  • 第78位 エレン・ラッセルズ
  • 第79位 ジャック・ヘーマンス
  • 第80位 ペニー・ヘーマンス
  • 第81位 エイミー・ラッセルズ
  • 第82位 マーロウ・バルトン
  • 第83位 タルーラ・ラッセルズ
  • 第84位 ヘンリー・ラッセルズ
  • 第85位 マクシミリアン・ラッセルズ
  • 第86位 ファイフ公爵デイヴィッド
  • 第87位 サウスエスク伯爵チャールズ
  • 第88位 ジョージ・カーネギー
  • 第89位 ヒュー・カーネギー
  • 第90位 アレクサンドラ・エザリントン
  • 第91位 アメリア・エザリントン
  • 第92位 ハーラル5世
  • 第93位 ホーコン王太子
  • 第94位 スヴェレ・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゾンダーブルク=グリュックスブルク
  • 第95位 イングリッド・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゾンダーブルク=グリュックスブルク
  • 第96位 マッタ・ベレット
  • 第97位 モード・ベーン(ノルウェー語版)
  • 第98位 レア・ベーン(ノルウェー語版)
  • 第99位 エマ・ベーン(ノルウェー語版)
  • 第100位 ハーコン・ローレンツェン(ノルウェー語版)
  • 第101位 ウーラウ・ローレンツェン
  • 第102位 クリスチアーヌ・ローレンツェン
  • 第103位 スフィーア・ローレンツェン
  • 第104位 インゲボリ・ローレンツェン
  • 第105位 ヴィクトリア・フィリョ
  • 第106位 フレデリック・ファルカン
  • 第107位 ラグンヒル・ロング
  • 第108位 アレクサンドラ・ロング
  • 第109位 エリザベス・ロング
  • 第110位 アストリッド・フェルネル
  • 第111位 アレクサンダー・フェルネル
  • 第112位 エドワード・フェルネル
  • 第113位 ステラ・フェルネル
  • 第114位 カール・フェルネル
  • 第115位 カトリーナ・フェルネル
  • 第116位 セバスチャン・フェルネル
  • 第117位 ベネリクト・フェルネル
  • 第118位 エリザベス・フェルネル
  • 第119位 バンジャミン・フェルネル=ベックマン
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