伊藤隆佑

いとう りゅうすけ
伊藤 隆佑
プロフィール
出身地 日本の旗 日本 東京都練馬区
生年月日 (1983-07-23) 1983年7月23日(40歳)
身長 179 cm
最終学歴 学習院大学文学部哲学科
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科
勤務局 TBSテレビ
部署 総合編成本部 アナウンスセンター[1]
活動期間 2006年 -
ジャンル スポーツ
配偶者 既婚
公式サイト プロフィール
出演番組・活動
出演中 スポーツ中継(ボクシング野球など)
JNNフラッシュニュース
出演経歴NEWS23
S☆1
アナウンサー: テンプレート - カテゴリ

伊藤 隆佑(いとう りゅうすけ、1983年7月23日 - )は、TBSテレビアナウンサー

来歴

東京都練馬区生まれの埼玉県東松山市育ち。兄の影響で野球を始め、小学生の時に埼玉県代表として全日本学童軟式野球大会(現・高円宮杯マクドナルドトーナメント)出場。

埼玉県立松山高等学校学習院大学文学部哲学科卒業[2]。中学時代に生徒会長、松山高校では硬式野球部に所属し主将、学習院大学でもアメリカンフットボール部主将を務めた。同大学では、所属したアメリカンフットボール部で2004年の3年時に国立競技場で開催されたIVY-SAMURAI BOWL(ハーバード大学イェール大学を含む日本選抜)に出場。

2006年に、アナウンサーとしてTBSテレビへ入社。同期のアナウンサーは出水麻衣水野真裕美(水野は2022年7月1日から人事労政局にも所属[3])。入社後はスポーツアナウンサーとして活動するかたわら、『NEWS23』のスポーツキャスターや『S☆1』(スポーツニュース番組)のキャスターを務めている。

2016年リオデジャネイロオリンピックでは、ジャパンコンソーシアムのメンバーとして一部の競技中継を実況。バドミントン女子ダブルス決勝の高橋礼華&松友美佐紀組(日本) - クリスティナ・ペデルセンカミラ・リター・ユール(ドイツ語版)組(デンマーク)戦などを担当した。

2018年ピョンチャンオリンピックでは、主にスノーボードやアルペンスキー、カーリングなどの実況を担当し、スノーボード男子ハーフパイプでは優勝したショーン・ホワイトとの激闘となった平野歩夢の銀メダル獲得を伝えた。

2021年東京オリンピックでは、野球で7月31日のメキシコ戦のほか、陸上北口榛花のやり投げなどのフィールド&トラック、BMXレーシングといった競技を実況した。

2022年北京オリンピックでは、担当するS☆1のキャスターとして現地に派遣され、日本人メダリストへのインタビューなどを行った。

また、男子ゴルフメジャー選手権の1つであるマスターズ・トーナメントでは、松山英樹が初めて出場した2011年から日本向けテレビ中継のラウンドリポートや現地実況を担当。松山にとって10回目の出場になった2021年の第85回大会中継では、松山が最終日(日本時間4月12日)にアジア出身選手としての初優勝を決めるまでの全72ホールに帯同したほか、松山への優勝者インタビュアーも務めた。大会期間中は、長年、TBSのゴルフ中継を支えたゴルフジャーナリストの岩田禎夫氏の遺骨をリュックにしのばせてリポートしていた。「私にとっても、岩田さんはゴルフの先生でした」と、松山が優勝すると信じて、岩田氏とともにオーガスタの丘を歩いた。[4]

その一方で、2011年東日本大震災が発災してからは、津波の被害が大きかった地域の取材や、ヘリコプターによる福島第一原子力発電所事故上空からの中継リポートを担当。一連の取材を通じて「救えた命は限りなく少なかった」「災害報道は被災地域で暮らす人々の力になれていないのではないか?」という自責の念に駆られたことから、月に1回のペースで仮設住宅の避難者に生活物資を届けるボランティア活動を3年間続けたうえで、2017年2月に防災士の資格を取得した[5]

近年は、災害現場での経験や防災士資格を活かして、自治体や教育委員会などと連携し、小・中・高校での防災教育を実施している。2023年9月17・18日に横浜国立大学で開催された日本最大級の防災イベント『ぼうさいこくたい2023』では、TBS代表として登壇し、「未来を生きる子どもたちに “防災の担い手” になってもらう取り組みを紹介します」と、ハザードマップなどを用いた活動を紹介した[6]

2024年元日の能登半島地震ではTBSの報道特番で第一報を伝え、1月2日にはヘリコプターで現地取材を行った。

報道分野では、アナウンサーとしてだけでなくディレクターとして映像の撮影・編集を行うなどしている。2015年12月6日にTBSで放送された「記者たちの眼差し 戦後70年の開戦の日に」では、太平洋戦争東部ニューギニアで戦った自身の祖父を題材にしたドキュメンタリー「4%の運命」(8分20秒)を制作した[7]。祖父が所属した部隊の生存率がわずか4%だったことから、戦友の捜索には困難が伴ったが、奇跡的に辿り着いた人物に戦時下の極限状態だった部隊の実相についてインタビューした。今もニューギニアでは日本語を話す老人がいることに衝撃を覚え、そこにニューギニア戦線の悲惨さが表れているのではないかと語っている[8]

また、2022年12月18日にTBSで放送された深夜のドキュメンタリー番組『解放区』では、「斎藤佑樹を生きる。~ハンカチ王子と呼ばれて~」(44分10秒)で初の長編ドキュメンタリーを制作した。斎藤佑樹が北海道日本ハムファイターズに入団した年に発生した東日本大震災で、大きな被害を受けた被災地を訪れた2011年当時の様子や、現役引退後に11年ぶりに現地を訪れた映像などが紹介された。[9]

2020年4月からは、TBSテレビへの勤務を続けながら、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士課程(1年制)へ進学。稀勢の里寛大相撲第16代荒磯親方、元・横綱)や木村弘毅ミクシィ代表取締役社長)などと共に平田竹男研究室で学んだ後に、2021年3月で修了した。修士論文のテーマは「歴代オリンピック名場面における実況アナウンスの成功要因」で、この論文で修士(スポーツ科学)の学位を取得するとともに、同研究科から特別賞を授与されている。また、2020年度大学院スポーツ科学研究科修了式では主席(総代)として挨拶した。

人物

身長は179 cm、体重は75 kg。防災士や修士号以外にも、PADIアドバンスド・ダイバーや日本漢字能力検定2級を取得しているほか、大学時代にはイベント検定に合格している[2]

JNN・JRN系列各局のアナウンサーの資質の向上を目的に創設されたアノンシスト賞では、2016年度にラジオ実況部門で「リオ五輪バドミントン女子ダブルス金メダル」が優秀賞、2018年度にテレビ実況部門で「世界バレー女子 日本vsセルビア」が最優秀賞、2019年度にテレビ実況部門で「WBOタイトルマッチ井岡一翔vsパリクテ戦」が最優秀賞をそれぞれ受賞している。

現在の出演番組

テレビ

ラジオ

ラジオ→YouTube

  • TBS知育教育ラジオ オヤノココロコシラジ(2023年6月 - )
    • 2021年3月26日まで単独番組として毎週火曜日の17:50 - 18:00に放送された後に、同年4月から2023年9月まで毎月最終木曜日に『アシタノカレッジ』(生放送番組)へ内包されていた事前収録番組。知育・教育関連の専門家に対する「聞き手」として単独番組時代から出演してきた蓮見孝之(先輩アナウンサー)が、体調不良を理由に2023年6月中旬からTBSテレビを休職していることを受けて、同月の放送分から代演している。なお、『アシタノカレッジ』が2023年9月で終了したことに伴って、翌10月以降は(ラジオでの放送後に実施していた)YouTubeのTBSラジオ公式チャンネルからのスタジオ動画配信に特化。

過去の出演番組

テレビ

ラジオ

その他

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ “TBSテレビ 企業情報 組織図”. TBSテレビ. (2021年11月1日). https://www.tbsholdings.co.jp/tbstv/corporate/organization.html 2022年5月20日閲覧。 
  2. ^ a b “アナウンスBoo!! アナウンサー名鑑 伊藤隆佑”. 2016年12月17日閲覧。
  3. ^ “女性アナが報道局に…業界が衝撃を受けたTBS「7月人事」”. 現代ビジネス. (2022年6月19日). https://gendai.media/articles/-/96454 2023年12月30日閲覧。 
  4. ^ “現地リポートのTBS伊藤隆佑アナ 松山Vに思う「たくましい日本の顔に…感慨深いです」”. Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社. (2021年4月13日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/04/13/kiji/20210413s00041000007000c.html 2021年4月13日閲覧。 
  5. ^ “(ひと)伊藤隆佑さん 防災士の資格を取ったTBSアナウンサー”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社. (2017年11月9日). https://digital.asahi.com/articles/DA3S13219804.html?iref=pc_photo_gallery_bottom 2021年4月8日閲覧。 
  6. ^ NHK. “NHK民放6局アナが大集結 Part2「未来につなぐ」本気の取り組み - 記事”. 明日をまもるナビ - NHK. 2024年2月19日閲覧。
  7. ^ “戦後70年ドキュメンタリー特番”. www.tbs.co.jp. 2024年2月19日閲覧。
  8. ^ “この島で。  | 伊藤隆佑のいとうなる | TBSブログ”. tbs-blog.com. 2024年2月19日閲覧。
  9. ^ TBS『斎藤佑樹を生きる。~ハンカチ王子と呼ばれて~』。https://www.tbs.co.jp/kaihou-ku/archive/20221218.html2024年2月19日閲覧 

関連項目

外部リンク

  • TBSアナウンサー通信・伊藤隆佑
  • 伊藤隆佑 (itoryusuke) - note
  • 伊藤隆佑の『いとうなる』(公式ブログ、タイトルの「いとうなる」は「いとうがうなる」という意味の造語)
  • 日本舞踊葵流
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  • Category:TBSテレビのアナウンサーを参照
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1 2019年6月よりアンカーとして出演。2 2012年春より単独メイン。3 月曜-木曜担当。4 金曜担当。5 サブキャスター兼務(蓮見は2012年10月から)。6 後藤のメイン就任後はスペシャルアンカーとして随時出演(2008年3月まで)。7 番組開始から1997年9月まで。8 金曜日のみ出演。9 筑紫哲也夏季休暇時のメインキャスター代理。10 膳場貴子不在時のメインキャスター代理。11 番組開始前、筑紫にキャスター就任の要請あり(実際のメインキャスターは森本毅郎)。
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