魂のゆくえ

曖昧さ回避 この項目では、くるりのアルバムについて説明しています。2017年のアメリカ映画については「魂のゆくえ (映画)」をご覧ください。
魂のゆくえ
くるりスタジオ・アルバム
リリース
録音 アメリカニューヨーク
日本東京
ジャンル ロック
時間
レーベル SPEEDSTAR RECORDS
プロデュース くるり
チャート最高順位
くるり アルバム 年表
Philharmonic or die
2008年
魂のゆくえ
2009年
僕の住んでいた街
2010年
『魂のゆくえ』収録のシングル
  1. さよならリグレット
    リリース: 2008年9月3日
  2. 「三日月」
    リリース: 2009年2月28日
  3. 愉快なピーナッツ
    リリース: 2009年4月29日
テンプレートを表示

魂のゆくえ』(たましいのゆくえ)は、くるりの8枚目のオリジナルアルバム

概要

オーケストラをフィーチャーした前作『ワルツを踊れ Tanz Walzer』から一転、ロックを基調としながらも、ルーツロックジャズ、ソウル、ブルースエレクトロニカ等を採り入れたサウンドに仕上がっている。

くるりとしては珍しく、ほぼノーコンセプトで制作された。シンプルにやりたくて、根本を掘り下げていった作品。ほとんどの歌詞も何も考えずに、メロディと一緒に出ていた。岸田曰く「根本にある本音や無意識が全部出てきた」[1]

今作は主にニューヨークでTOM DURACKとともにレコーディングが行われた。また、日本で三柴理内橋和久らとともにレコーディングした音源も収録されている。

「特に苦しんでいる人に聴いてほしい」「いいステップを踏み出す一歩にするために聴いてほしい」と岸田がコメントした[1]。今作の制作期間中の岸田は私生活のトラブルが原因で精神的に追い込まれており、心身共に絶不調だったという。レコーディング中に限界を迎えてしまった岸田は自身の歌入れを先に済ませ、他のメンバーをニューヨークに残したまま一足先に日本へ帰国してしまった[2]。後に岸田は、本作や次作『言葉にならない、笑顔を見せてくれよ』の制作時期を振り返り、「まぁつまり、元気なかったんです俺」と書いている[3]

この時期に書かれた未発表曲のうちいくつか(「その線は水平線」「心のなかの悪魔」)は、のちにシングルやアルバムのリードナンバーとして発表されている。

初回限定盤にはボーナストラックとして、2009年2月に発売された「三日月」が収録される。また、「謎の板」が封入されている。

「謎の板」は現実世界を舞台に展開されるゲームイベント・ARG(Alternative Reality Game)に使用するアイテム。CDショップや雑誌などあらゆるメディアと連動するスタイルでクエスト攻略へのヒントが示され、インターネットを通じて多くのプレイヤーが謎解きに挑戦した。

収録曲

初回限定盤

CD
全作詞・作曲: 岸田繁、全編曲: くるり。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「LV45」岸田繁岸田繁
2.愉快なピーナッツ岸田繁岸田繁
3.「太陽のブルース」岸田繁岸田繁
4.「夜汽車」岸田繁岸田繁
5.「リルレロ」岸田繁岸田繁
6.「つらいことばかり」岸田繁岸田繁
7.さよならリグレット岸田繁岸田繁
8.「かごの中のジョニー」岸田繁岸田繁
9.「Natsuno」岸田繁岸田繁
10.「デルタ」岸田繁岸田繁
11.「魂のゆくえ」岸田繁岸田繁
12.「ベベブ」岸田繁岸田繁
13.「背骨」岸田繁岸田繁
14.「三日月」(初回限定ボーナストラック)岸田繁岸田繁
合計時間:

通常盤

CD
全作詞・作曲: 岸田繁、全編曲: くるり。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「LV45」岸田繁岸田繁
2.「愉快なピーナッツ」岸田繁岸田繁
3.「太陽のブルース」岸田繁岸田繁
4.「夜汽車」岸田繁岸田繁
5.「リルレロ」岸田繁岸田繁
6.「つらいことばかり」岸田繁岸田繁
7.「さよならリグレット」岸田繁岸田繁
8.「かごの中のジョニー」岸田繁岸田繁
9.「Natsuno」岸田繁岸田繁
10.「デルタ」岸田繁岸田繁
11.「魂のゆくえ」岸田繁岸田繁
12.「ベベブ」岸田繁岸田繁
13.「背骨」岸田繁岸田繁
合計時間:

曲解説

  1. LV45
  2. 愉快なピーナッツ
  3. 太陽のブルース
  4. 夜汽車
  5. リルレロ
  6. つらいことばかり
  7. さよならリグレット
  8. かごの中のジョニー
    21stシングルのカップリング曲。カップリングコンパイルアルバム『僕の住んでいた街』にも収録されている。
  9. Natsuno
  10. デルタ
  11. 魂のゆくえ
    本作のタイトル曲。またPVが存在する。
  12. ベベブ
  13. 背骨
  14. 三日月(初回限定ボーナストラック)

演奏

脚注

  1. ^ a b WHAT's IN?』2009年6月号 p.80、エムオン・エンタテインメント
  2. ^ 『くるりのこと(文庫版)』新潮社、2019年5月1日 2019、223頁。 
  3. ^ 「その線は水平線」セルフ・ライナーノーツ - note

外部リンク

  • エキサイトミュージックによるインタビュー
岸田繁 - 佐藤征史
森信行 - クリストファー・マグワイア - 大村達身 - 田中佑司 - 吉田省念 - ファンファン
シングル
インディーズ

1.くるりの一回転 - 2.チアノーゼ/ベースボールゲーム - 3.もしもし - 4.ファンデリア

メジャー

1.東京 - 2.虹 - 3.青い空 - 4.街 - 5.春風 - 6.ワンダーフォーゲル - 7.ばらの花 - 8.リバー - 9.ワールズエンド・スーパーノヴァ - 10.男の子と女の子 - 11.HOW TO GO - 12.ハイウェイ - 13.ロックンロール - 14.BIRTHDAY - 15.Superstar - 16.赤い電車 - 17.Baby I Love You - 18.JUBILEE - 19.言葉はさんかく こころは四角 - 20.さよならリグレット - 21.三日月 - 22.愉快なピーナッツ - 23.魔法のじゅうたん/シャツを洗えば(ヴァージョン2) - 24.奇跡 - 25.everybody feels the same - 26.Remember me - 27.最後のメリークリスマス - 28.There is (always light)/Liberty&Gravity Special Edition - 29.ふたつの世界 - 30.How Can I Do? - 31.その線は水平線 - 32.だいじなこと/忘れないように - 33.コトコトことでん/⾚い電⾞ (ver. 追憶の⾚い電⾞)

コラボレート

Juice(くるりとリップスライム) - ラヴぃ(リップスライムとくるり) - シャツを洗えば(くるりとユーミン

アルバム
オリジナル
コンピレーション
ライブ
トリビュート
サウンドトラック

ジョゼと虎と魚たち - 奇跡

映像作品
関連項目
カテゴリ カテゴリ
大鵬薬品工業「チオビタドリンク」CMソング
典拠管理データベース ウィキデータを編集
  • MusicBrainzリリース・グループ
  • 表示
  • 編集