タングリスニとタングニョースト

トールの乗った戦車を引くタングリスニとタングニョースト。

タングリスニタングリスニル[1]とも。古ノルド語Tanngrísnir 歯を研ぐもの、臼歯)とタングニョースト(同:Tanngnjóstr 歯ぎしりするもの)は北欧神話に登場する魔法のヤギトールが所有している[1]

トールの戦車を牽くのに使役されるだけでなく、トールによって食べられてしまうのだが、骨と皮さえ残っていれば、次の日にミョルニルを振るうことによる祝福でよみがえらせることができる[2]

肉は食べられても問題なく復活できるが、骨を傷つけられると復活後も折れたままとなる。ウートガルズへのトールの遠征の際、ミズガルズシャールヴィが腿の骨を傷つけたため、トールの激怒を招いた。

脚注

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  1. ^ a b 『エッダ 古代北欧歌謡集』243頁。
  2. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』260-261頁。

参考文献

ウィキメディア・コモンズには、タングリスニとタングニョーストに関連するメディアがあります。
  • V.G.ネッケル他編 『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4103137016
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ミョルニルを象ったペンダント スウェーデンのスコーネ、1877年
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