マーニ

曖昧さ回避 この項目では、北欧神話の神について説明しています。その他の用法については「マーニ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
ジョン・チャールズ・ドルマンが描いた、狼に追われるマーニとソール(1909年)。

マーニ、またはマニ (Máni) は、北欧神話に登場するの神。

スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第11章から第12章で、次のように説明されている[1]

ムンディルファリという男が、自身の2人の子供があまりに美しいことから、娘にソール(太陽)、息子にマーニ(月)という名をつけた。神々はこれに怒り、2人を捕らえて、太陽を牽く馬車の馭者をさせた。ソールは太陽の運行を、マーニは月の運行と満ち欠けを司る。
馬の名はアールヴァク(「早起き」の意)、アルスヴィズ(「快速」の意)といい、体を冷やすための(ふいご)が取り付けられている。
月は常にハティという狼に追いかけられているため、急いで運行しなければならない。
マーニは、ヒューキとビルが肩に負った天秤棒でセーグ(Sægr[2])を担いでいるのを見つけると、この2人の子供を地上から月へと連れ去った。ヴィズフィンル(Vidfinn)という男の子供である彼らが月に付き添う姿は、地上からも見える。

『ギュルヴィたぶらかし』第51章において、ラグナロクの時、月は狼(ハティもしくはマーナガルム)に捕らえられて大損害を受けるといわれている[3]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』232-233頁。
  2. ^ CyberSamurai Encyclopedia of Norse Mythology: Prose Edda - Gylfaginning (English) XI. Frá Sól ok Mána Archived 2007年9月27日, at the Wayback Machine.にみられる綴り。
  3. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』275頁。

参考文献

ウィキメディア・コモンズには、マーニに関連するカテゴリがあります。

関連項目

  • ノート (北欧神話) - 北欧神話において夜を司る女神
  • マーナガルム - 月を追いかける狼
神々
英雄
登場人物
アース神族
ヴァン神族
男神
女神
その他
ミョルニルを象ったペンダント スウェーデンのスコーネ、1877年
生物(カテゴリ)
地名(カテゴリ)
九つの世界
その他
神器(カテゴリ)
出来事(カテゴリ:北欧神話)
原典資料(カテゴリ)
社会
その他
  • ポータル:神話伝承
  • カテゴリ