氷のなかの冬ごもり

氷のなかの冬ごもり
Un hivernage dans les glaces
原書の挿絵
原書の挿絵
著者 ジュール・ヴェルヌ
イラスト アドリアン・マリ
発行日 1855年
発行元 P-J・エッツェル
ジャンル 冒険小説
フランスの旗 フランス
言語 フランス語
形態 雑誌掲載
ウィキポータル 文学
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氷のなかの冬ごもり』(こおりのなかのふゆごもり、原題 : Un hivernage dans les glaces )は、1855年に発表されたジュール・ヴェルヌの短編冒険小説

概要

1855年に『Musée des familles』誌に掲載され、1874年に短篇集である『オクス博士』に収録された。ヴェルヌはこの作品を皮切りに『ハテラス船長の冒険』や『氷のスフィンクス』のような極地探検の作品を著した。

あらすじ

ラ・ジュヌ・アルディ号はダンケルク港に3か月ぶりに帰港したが、そこには乗っているはずの船長のルイ・コルンビュットの姿はなかった。船長は遭難した船の救助の途中で行方不明になっていた。船長の父のジャン・コルンビュットは、ラ・ジュヌ・アルディ号で仲間たちと共に北極圏へ捜索に向かうが、数々の試練が一向に待ち受ける。

登場人物

  • ジャン・コルンビュット (Jean Cornbutte) - 老練な船乗りで、行方不明になった息子を捜索するために北極海へ向かう。
  • ルイ・コルンビュット (Louis Cornbutte) - ジャンの息子で。ノルウェー沖を航海中に、漂流する遭難船の救助のために乗り移るが、その後行方不明。
  • マリー (Marie) - ジャンの姪で、ルイの婚約者。捜索隊に参加する。
  • アンドレ・ヴァスリング (André Vasling) - オランダ生まれの熟練した船乗り。
  • ペネラン (Penellan) - ジャンの長年の仕事仲間。独断でマリーを捜索隊に加わらせる。

日本語訳

  • 「氷上越冬譚」大久保和郎(訳)、角川文庫、1968年 - 『悪魔の発明』に収録。
  • 「氷のなかの冬ごもり」窪田般弥(訳)、創元SF文庫、1970年 - 『オクス博士の幻想』に収録。
  • 「北海の越冬」大久保和郎(訳)、パシフィカ、1979年 - 『北海の越冬/緑の光線』に再録。

外部リンク

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フランス語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります。
氷のなかの冬ごもり
1850年代
1860年代
1870年代
1880年代
1890年代
  • セザール・カスカベル(フランス語版)(1890年)
  • ブラニカン夫人(フランス語版)(1891年)
  • ラトン一家の冒険(1891年)
  • カルパチアの城(1892年)
  • クロディウス・ボンバルナック(フランス語版)(1892年)
  • 坊や(フランス語版)(1893年)
  • アンティフェール親方の驚くべき冒険(フランス語版)(1894年)
  • 動く人工島(1895年)
  • 悪魔の発明(1896年)
  • クローヴィス・ダルデントル(フランス語版)(1896年)
  • 美しき黄なるドナウ(フランス語版)(1896年)
  • 氷のスフィンクス(1897年)
  • マゼラン地方にて(フランス語版)(1897年)
  • 素晴らしきオリノコ河(フランス語版)(1898年)
  • ある変人の遺言(フランス語版)(1899年)
1900年代
  • 第二の祖国(フランス語版)(1900年)
  • 黄金火山(フランス語版)(1900年)
  • 空中の村(フランス語版、英語版)(1901年)
  • ジャン=マリ・カビドゥランの物語(フランス語版)(1901年)
  • ヴィルヘルム・シュトリッツの秘密(フランス語版)(1901年)
  • 黄金の流星(フランス語版)(1901年)
  • キップ兄弟(フランス語版)(1902年)
  • 探検奨学金(1903年)
  • 地の果ての燈台(1903年)
  • リヴォニアでの惨劇(フランス語版)(1904年)
  • 世界の支配者(1904年)
  • 海の侵入(フランス語版)(1905年)
  • トンプソン旅行代理店(フランス語版)(1907年)
1910年代
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