谷川とむ

谷川 とむ
たにがわ とむ
公式肖像写真(2020年公表)
生年月日 (1976-04-27) 1976年4月27日(48歳)
出生地 日本の旗 日本 兵庫県尼崎市
出身校 東海大学教養学部国際学科
大阪大学大学院法学研究科前期博士課程
前職 谷川秀善参議院議員秘書
現職 衆議院議員
所属政党 自由民主党(安倍派→無派閥)
称号 修士(法学)(大阪大学)
配偶者 吉羽美華(2014 - 2016)
一般女性[1](2018 - 現在)
親族 父・谷川秀善(元参議院議員
公式サイト 谷川とむ活動レポート│Activity Report

選挙区 比例近畿ブロック大阪19区
当選回数 3回
在任期間 2014年12月19日[2] - 現職
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谷川 とむ(たにがわ とむ、1976年4月27日 - )は、日本政治家僧侶俳優。自由民主党所属の衆議院議員(3期)、元総務大臣政務官浄土真宗本願寺派万徳寺僧侶。本名は谷川 與秀(たにがわ ともひで)[3]

父は参議院議員大阪府副知事外務副大臣自由民主党参議院幹事長等を務めた谷川秀善[4]

来歴

兵庫県尼崎市生まれ[5]尼崎市立立花小学校清風中学校・高等学校卒業。高校在学中はイギリスウルヴァーハンプトンアメリカロサンゼルスへ留学した。2003年3月に東海大学教養学部国際学科を卒業[6]学士(教養学)学位を取得[7]1994年より生家である万徳寺僧侶[6]1996年俳優デビューし、2004年まで活動していた[6]2006年より父・谷川秀善参議院議員秘書[6]2011年大阪大学大学院法学研究科博士前期課程を修了[6]修士(法学)の学位を取得[8]

2012年第46回衆議院議員総選挙に自由民主党公認で大阪19区から出馬。民主党前職の長安豊を上回る票を獲得したものの、日本維新の会新人の丸山穂高に敗れ、落選した[9]

2014年第47回衆議院議員総選挙に再び自民党公認で大阪19区から出馬し、維新の党前職の丸山穂高に再び敗れたが、重複立候補していた比例近畿ブロックで復活して初当選した[10]2015年6月25日文化芸術懇話会の勉強会に参加した[11]

2017年第48回衆議院議員総選挙では、自民党公認で大阪19区から出馬。日本維新の会前職の丸山穂高に、前回よりも大きく票差をつけられ敗れたものの、比例復活により再選[12]

2020年9月18日菅義偉内閣総務大臣政務官(担当は行政管理行政評価統計恩給に関すること[13])に就任。

2021年10月31日の第49回衆議院議員総選挙・大阪19区は谷川、日本維新の会公認の元職の伊東信久、立憲民主党公認の元職の長安豊、日本共産党新人の北村みきの4人が立候補し、伊東が小選挙区で当選した。自民党は比例近畿ブロックで8議席を獲得。登載順位単独1位の奥野信亮と同2位の柳本顕が比例で当選し、重複立候補した順位3位の6人の候補者が復活当選。谷川は6人中6番目の惜敗率(76.312%)ですべりこみ、3選を果たした[14]。谷川は選挙期間中フェイスブックに有料のインターネット広告を出し、公職選挙法違反の疑いがあることをメディアから指摘されたが、刑事事件には発展しなかった(後述[15]

人物・発言

旧統一教会との関係

  • 2017年に大阪で開催された旧統一教会2世信者による政治組織「勝共UNITE」の学習会に参加し、同団体の活動を応援すると約束した[16][17][18]。さらに、統一教会が開催した1万人集会に秘書が来賓出席したという[19]。また、「不二阿祖山太神宮」の「FUJISAN地球フェスタWA」の役員を、2015年から毎年務めている[20]
  • 日本経済新聞は2022年9月8日、「自民党調査で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側との接点が確認された所属国会議員」として、谷川が【関連団体の会合に議員本人が出席し、あいさつ】【関連団体の会合に議員本人が出席し講演】していたことを報道した[21]

LGBTに対する差別発言

2018年7月29日AbemaTVのインターネット番組「千原ジュニアのキング・オブ・ディベート」に出演した際、作家の乙武洋匡同性婚夫婦別姓を認めない政府の姿勢に疑問を呈したのに対し、「多様性を認めないわけではないが、法律化する必要はない。趣味みたいなもので」と発言した[22][23]。同性カップルをめぐる同じ自民党の杉田水脈衆議院議員の「(LGBTは)生産性がない」[24]という月刊誌への寄稿が批判されていた中での発言であったため、谷川の発言も批判を受けた[22]。発言に関し、谷川は「LGBTの方々を差別するつもりもなく、多様性を認めていないわけでもありません」「申し上げたかったのは、(婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立すると定めた)日本国憲法第24条により現状では同性婚の容認は困難であるということ」と釈明した[22]

公職選挙法抵触疑惑

2021年10月の衆院選の選挙期間中、谷川、茨城6区から自民党公認で立候補した国光文乃、参議院議員で国民民主党所属の伊藤孝恵の3人がフェイスブックに有料のインターネット広告を出していた。伊藤は候補者ではなかったが、同年10月13日から31日にかけて、茨城、愛知、長崎の選挙区から立候補した候補者3人について、現地に応援に訪れた際の様子や候補者の人柄を紹介する広告を出した。フェイスブックの運営会社のMetaは、選挙や政治に関連する広告についてその費用や支出元などの情報を公開しており、同年12月には朝日新聞は当該公開情報をもとに公職選挙法抵触の疑いがあると報じた。谷川、国光、伊藤、いずれも刑事事件には発展しなかった[15]

政治資金パーティー収入の裏金問題

政治資金パーティー収入の裏金問題で、188万円の裏金があったと判明したが[25]、処分はされなかった[26]

「離婚しづらい社会になる方が健全」「離婚しても誰も得しない」発言

衆院法務委員会で審議中の離婚後共同親権を導入する民法改正案の質疑で2024年4月5日、「ドメスティックバイオレンスや虐待がない限り、離婚しづらい社会になる方が健全だ」と述べた[27]。野党から発言を疑問視する声が相次いだ[27]

質問者として政府への質疑に立った谷川は「離婚して誰も得しない。子どものことを考えれば、離婚しづらい世の中の方がいいと思う」とも語った[27]

これに対し、立憲民主党の寺田学は夫婦の状況や価値観はさまざまだとし「甚だ強い違和感を持った。離婚することで守られる子どもの利益は多くある」と批判した[27]

一方で、谷川自身は離婚経験者であり、前妻との間に子どもがいる[28][29]

2014年11月4日の谷川のSNSには、《吉羽美華さんと結婚致しました。安倍総理のビデオレターからはじまり、下村博文文部科学大臣が大変お忙しい中、ご出席頂き、ご祝辞を賜りました。》と書かれている[28]

吉羽美華は2007年、26歳で寝屋川市議に初当選を果たした。谷川と吉羽は2014年に結婚し、2015年に一男をもうけるも2016年に離婚している[29]

吉羽は離婚する際、谷川から「言葉や経済のDVがあった」とブログで主張していたが、谷川は「DVなんてとんでもない。彼女に手をあげたことも不貞行為も一度もない」「クレジットカードまで渡していた」と反論していた[29]

吉羽は、2020~2021年、独立行政法人『福祉医療機構』(東京)の融資制度を悪用し、医療法人などから計約2億9140万円をだまし取ったとして起訴された[28]

谷川は2018年に一般女性と再婚し、子どもも2人いる[28]

その他

政策・主張

憲法改正

消費税増税

  • 2012年の公開アンケートにおいて、消費税2014年4月に8%、2015年10月に10%まで引き上げる法律が成立したことについて「引き上げは必要だが、時期は先送りすべきだ」と回答している[32]
  • 2014年の公開アンケートにおいて、「2017年4月に消費税率を10%に引き上げるべきだ」と回答している[33]
  • 2017年の公開アンケートにおいて、消費税2019年10月に10%に引き上げることについて「賛成」と回答している[31]
  • 「消費税0%の検討」を掲げた『国民を守るための「真水100兆円」令和2年度第2次補正予算に向けた提言』に賛同している[34]

その他

所属団体・議員連盟

出演作品

脚注

  1. ^ Tom_Tanigawaのツイート(1211980413326872579)
  2. ^ 平成26年12月19日中央選挙管理会告示第30号(平成二十六年十二月十四日執行の衆議院比例代表選出議員の選挙における衆議院名簿届出政党等に係る得票数、当選人の数並びに当選人の住所及び氏名に関する件)
  3. ^ 平成29年中央労働委員会告示第26号(平成29年10月27日官報)
  4. ^ “世襲候補、勝率76% 自民は88人中86人当選”. 日本経済新聞. (2012年12月17日). https://www.nikkei.com/article/DGXDASFS17017_X11C12A2EB1000/ 2018年9月2日閲覧。 
  5. ^ 谷川とむ君_衆議院
  6. ^ a b c d e プロフィール | 谷川とむ Official Site
  7. ^ 東海大学学則第25条。
  8. ^ 大阪大学大学院学則第17条第1項。
  9. ^ “2012衆院選 大阪19区”. 毎日新聞. http://senkyo.mainichi.jp/46shu/kaihyo_area_ichiran.html?aid=A27019 2018年9月2日閲覧。 
  10. ^ “2014衆院選 大阪”. 毎日新聞. http://senkyo.mainichi.jp/47shu/ichiran.html?aid=A27001&st=tk 2018年9月2日閲覧。 
  11. ^ “自民「言論弾圧」勉強会 8割が神道政治連盟員 首相支える「親衛隊」 かばった責任重い”. しんぶん赤旗. (2015年7月6日). https://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-07-06/2015070601_04_1.html 2018年9月2日閲覧。 
  12. ^ “第48回衆院選 大阪”. 毎日新聞. https://mainichi.jp/senkyo/48shu/area/?kid=27 2018年9月2日閲覧。 
  13. ^ 総務大臣政務官就任記者会見の概要 令和2年9月23日
  14. ^ “【2021年 衆院選】近畿ブロック(比例区)開票速報”. 衆議院選挙(2021年総選挙)特設サイト. 朝日新聞社. 2021年11月18日閲覧。
  15. ^ a b “衆院選中に有料ネット広告 自民・国民民主の3議員、公選法に抵触か”. 朝日新聞 (2021年12月2日). 2023年11月2日閲覧。
  16. ^ 鈴木エイト (2017年7月11日). “統一教会2世の政治組織UNITEの学習会に自民党国会議員が参加、応援を約束”. やや日刊カルト新聞. 2024年4月26日閲覧。
  17. ^ 鈴木エイト (2019年2月14日). “安倍政権と統一教会。首相官邸での密談発覚、利用される2世信者たち<政界宗教汚染~安倍政権と問題教団の歪な共存関係・第5回>”. ハーバー・ビジネス・オンライン. 2024年4月26日閲覧。
  18. ^ 鈴木エイト『自民党の統一教会汚染-追跡3000日』小学館、2022年。ISBN 978-4093801232 p307~318
  19. ^ 鈴木エイト (2017年11月21日). “統一教会・大阪フェスの来賓祝辞は、やはりあのずぶずぶ国会議員”. やや日刊カルト新聞. 2024年4月26日閲覧。
  20. ^ 藤倉善郎 (2020年11月9日). “統一教会系閣僚9人。安倍政権と変わらぬ菅政権の「新宗教・スピリチュアル・偽科学」関係”. ハーバー・ビジネス・オンライン. 2024年4月26日閲覧。
  21. ^ “旧統一教会側との接点が確認された自民党議員”. 日本経済新聞 (2022年9月8日). 2024年4月13日閲覧。
  22. ^ a b c “同性愛「『趣味』みたいなもの」自民・谷川とむ衆院議員”. 朝日新聞. (2018年8月2日). https://www.asahi.com/articles/ASL822VCPL82UBQU002.html 2018年9月2日閲覧。 
  23. ^ “同性愛、趣味みたいなもの 自民・谷川とむ氏”. 西日本新聞 (2018年8月2日). 2024年4月26日閲覧。
  24. ^ “同性カップル「生産性ない」 自民・杉田氏の寄稿に批判”. 朝日新聞. (2018年7月24日). https://www.asahi.com/articles/ASL7S46J3L7SUBQU00H.html?iref=pc_extlink 2018年9月2日閲覧。 
  25. ^ “谷川とむ[衆議院|比例近畿|安倍派]”. 情報公開クリアリングハウス. 2024年4月26日閲覧。
  26. ^ “「処分なし」の裏金議員ら46人は誰? なぜ不問? 「巻き込まれた」主張の議員も【一覧】”. 東京新聞 (2024年4月4日). 2024年4月26日閲覧。
  27. ^ a b c d “「離婚しづらい社会健全」 自民・谷川議員が発言:東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web(共同通信). 2024年4月13日閲覧。
  28. ^ a b c d “「離婚しづらい世の中に」訴え“炎上”の谷川とむ議員 元妻はコロナ融資詐欺で逮捕の「あの美人議員」”. FRIDAYデジタル (2024年4月11日). 2024年4月13日閲覧。
  29. ^ a b c 「週刊文春」編集部. “〈詐欺で逮捕〉吉羽美華市議42歳のウラの顔 「RIZIN」の名刺を持ち歩き、“金塊と夫の写真”で投資勧誘…”. 文春オンライン. 2024年4月13日閲覧。
  30. ^ a b “北九州市医報(平成29年7月)第720号 - オリンピックと屋内全面禁煙法・条例(その33)”. 北九州市医師会 (2017年7月1日). 2018年7月21日閲覧。
  31. ^ a b c d e f g h i j “第48回衆院選 自民 大阪19区 谷川 とむ”. 毎日新聞. https://mainichi.jp/senkyo/48shu/meikan/?mid=A27019001001 2018年9月2日閲覧。 
  32. ^ “2012衆院選 大阪19区 谷川 とむ”. 毎日新聞 (毎日新聞社). http://senkyo.mainichi.jp/46shu/kaihyo_area_meikan.html?mid=A27019005005 2020年11月30日閲覧。 
  33. ^ “2014衆院選”. 朝日新聞 (朝日新聞社). http://www.asahi.com/senkyo/sousenkyo47/carta/B00001N88.htm 2020年11月30日閲覧。 
  34. ^ “賛同者一覧 国民を守るための「真水100兆円」令和2年度第2次補正予算に向けた提言”. 【議員連盟】日本の未来を考える勉強会. 2020年9月22日閲覧。
  35. ^ “2019年12月号_2面”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2019年11月25日). http://zenkyou.xsrv.jp/wp-content/uploads/2020/07/2019%E5%B9%B412%E6%9C%88_%EF%BC%92%E9%9D%A2.pdf 2020年7月21日閲覧。 
  36. ^ “平成29年11月・設立20周年大会開催”. 日本会議. 2024年4月26日閲覧。
  37. ^ “会員一覧”. 【議員連盟】日本の未来を考える勉強会. 2020年9月22日閲覧。
  38. ^ “会員一覧 | 責任ある積極財政を推進する議員連盟”. 責任ある積極財政を推進する議員連盟 | (2022年7月4日). 2022年7月24日閲覧。

外部リンク

  • 公式ウェブサイト
  • 衆議院議員 谷川とむ オフィシャルブログ - Ameba Blog
  • 谷川とむ (@Tom_Tanigawa) - X(旧Twitter)
  • 谷川とむ (tanigawa.tom) - Facebook
  • 谷川とむ (@tom_tanigawa) - Instagram
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