何立峰

何立峰
何立峰
何立峰(2023年5月)
生年月日 (1955-02-04) 1955年2月4日(69歳)
出生地 中華人民共和国の旗 中華人民共和国福建省竜岩専区永定県
出身校 廈門大学経済学部
所属政党 中国共産党
サイン

内閣 李強内閣
在任期間 2023年3月12日 - 現職
最高指導者 習近平
国務院総理 李強

内閣 李克強内閣
在任期間 2017年2月24日 - 2023年3月
最高指導者 習近平
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何 立峰(か りつほう、簡体字中国語: 何立峰拼音: Hé Lìfëng ホー・リーフォン1955年2月4日 - )は、中華人民共和国政治家。現職は国務院副総理習近平総書記の側近中の側近[1]として信任が厚い人物の一人とみなされている[2]

経歴

1955年2月4日福建省竜岩専区永定県(現在の竜岩市永定区)に生まれる。籍貫(中国語版)広東省興寧市。中学卒業後に文化大革命中の上山下郷運動により下放され、1973年8月、18歳で永定県にあった知青挿隊(中国語版)に参加、1976年11月には永定県の獅象潭ダム建設に携わった。

高考制度回復後の1978年2月に廈門大学経済学部に入学し、財政金融を専攻した。1981年6月に中国共産党に入党。1984年7月に修士号を取得した後は廈門市経済特区経済研究所に分配され、同年10月に廈門市政府弁公室入りして、官僚としての道を歩み始めた。

1985年に弁公室副主任から市の財政局副局長となり、1987年7月に局長に就任した。この年に共産党正定県委員会書記から廈門市の副市長[1]に転任した習近平の知遇を得て、その腹心となって[3]約1年半共に働いた。1990年杏林区(中国語版)(現在の海滄区)委員会の書記に就任し、1992年には廈門副市長に昇格した。

1995年2月には泉州市に転じ、同市人民政府の代市長、市長、市委員会書記を歴任した。1998年6月に廈門大学で経済学博士号を取得している。2000年4月には習近平も務めた共産党福州市委員会書記[1][2]2001年12月には共産党福建省委員会(中国語版)の常任委員を兼ね、副部長級に昇格した。2005年5月には廈門に戻って共産党廈門市委員会書記[1][2]に任じられ、2007年4月に廈門市の人民代表大会常任委員会(中国語版)主任を兼ねた。同年10月21日第十七回中央委員会候補委員(中国語版)に選出された。産業界との癒着疑惑があり[4]2006年台湾資本のパラキシレン工場を廈門に誘致した[5]が、汚染に対する懸念に端を発した住民の反対運動(中国語版)[1]を受けて、工場を廈門郊外の漳州市にある古雷港(中国語版)経済開発区に移転させた[6]。移転した工場は2015年4月6日に爆発事故を起こして毒ガスが発生、16人が負傷した[4][6]

2009年5月、習近平の力添えもあって天津市の役職に転じ、共産党天津市委員会(中国語版)副書記[1][2]浜海新区工作委員会書記[1]、管理委員会主任、党組(中国語版)書記兼塘沽区委員会書記に任じられた。浜海新区に危険物倉庫の建設を認めたが、2015年8月12日爆発事故を引き起こしている[4]2012年11月14日第十八回中央委員会候補委員(中国語版)に選出された。2013年1月、中国人民政治協商会議天津市委員会(中国語版)主席[1]に選出されて正部長級に昇格した。翌2014年6月には国家発展改革委員会(発改委)副主任[3]、党組副書記に任じられ、習近平総書記の推進する一帯一路建設工作指導小組の事務局主任を務めた[3]2017年2月24日に発改委主任に昇格した[7]。この抜擢には党内部で小さくない不満を招いたとされる[8]。発改委主任に就任後は習近平の政治活動に同行することが頻繁になっている。同年10月24日には第十九回中央委員会委員(中国語版)に選出された。

2018年3月14日、第13回中国人民政治協商会議全国委員会副主席(中国語版)に選出されて党・国家指導者(中国語版)となった。3月19日に開催された第13回全国人民代表大会の第一次会議で、国務院総理李克強から発改委主任に改めて指名された。

中国共産党第二十回全国代表大会中国共産党中央政治局委員に選ばれる[9]。2023年の全国人民代表大会で国務院副総理に選出[10]

人物

経済通であり、福建、天津などの沿海部での地方勤務が長い。部下でありながら、福建時代では習近平の少人数の結婚式にも出席したという。[11]

出典

  1. ^ a b c d e f g h 矢板 2014
  2. ^ a b c d 大家重夫. “中国政官データ 2016年5月版 - 大家重夫の世情考察”. インタークロス. 2021年10月25日閲覧。
  3. ^ a b c 西村 2015
  4. ^ a b c 矢板 2017, p. 106
  5. ^ 「天津爆発、各地で工場反対デモ 旗印は「PX」 ネットで呼びかけ」『withnews朝日新聞出版、2015年8月19日。
  6. ^ a b 「福建省の化学工場が再び爆発、毒ガス発生で中国軍も出動 | ロイター」『ロイター』、2015年4月17日。
  7. ^ 「中国新閣僚に「習近平派」着々 国家発展委トップに何立峰氏 - 産経ニュース」『産経新聞産業経済新聞社、2017年2月24日。
  8. ^ 矢板 2017, p. 107
  9. ^ “中共二十届一中全会公报-新华网”. www.news.cn. 2022年10月23日閲覧。
  10. ^ “国务院组织机构_中国政府网”. www.gov.cn. 2023年4月6日閲覧。
  11. ^ “何立峰:习近平的重要盟友,中国预期的新任“经济特使” - 加美财经”. www.caus.com. 2023年4月6日閲覧。

参考書籍

  • 矢板明夫『習近平 なぜ暴走するのか』文藝春秋、2014年9月10日。ISBN 978-4167901936。 
  • 西村豪太『米中経済戦争 AIIB対TPP: 日本に残された大逆転のチャンス』東洋経済新報社、2015年12月18日。ISBN 978-4492444238。 
  • 矢板明夫(著)、花田紀凱責任(編)「習近平VS李克強、最終戦争へ 全人代直撃」『月刊Hanada』2017年5月号、飛鳥新社、2017年3月25日、1-29頁、ASIN B06XXKHC47。 
先代
徐紹史
中華人民共和国国家発展改革委員会主任
2017年 - 2023年
次代
(鄭栅潔)
李強内閣(第一回)(2023年–2028年)
総理

李強PSC (党組書記)


総理 李強


第一副総理 丁薛祥
副総理
  1. 丁薛祥PSC
  2. 何立峰P
  3. 張国清P
  4. 劉国中P
国務委員
国務院秘書長(中国語版)
国務院組成部門(中国語版)
01 外交部部長
02 国防部部長
03 国家発展改革委員会主任
04 教育部部長
05 科学技術部部長
06 工業情報化部部長
07 国家民族事務委員会主任

潘岳

08 公安部部長
09 国家安全部部長

陳一新(中国語版)

10 民政部部長

唐登傑陸治原(中国語版)

11 司法部部長

賀栄(中国語版)

12 財政部部長

劉昆(中国語版)藍仏安

13 人力資源社会保障部部長
14 自然資源部部長
15 生態環境部部長
16 住宅都市農村建設部部長
17 交通運輸部部長

李小鵬

18 水利部部長
19 農業農村部部長
20 商務部部長
21 文化観光部部長

胡和平孫業礼(中国語版)

22 国家衛生健康委員会主任
23 退役軍人事務部部長
24 応急管理部部長
中国人民銀行行長

易綱潘功勝(中国語版)

審計署審計長

侯凱(中国語版)

中国共産党中央政治局常務委員会委員
中国共産党の党徽
委員
李克強内閣(第一回)(2013年–2018年)
総理

李克強PSC (党組書記)


総理 李克強


第一副総理 張高麗
副総理
国務委員
  1. 楊晶 (2018年2月解職)
  2. 常万全
  3. 楊潔篪
  4. 郭声琨
  5. 王勇
国務院秘書長(中国語版)

楊晶 (2018年2月解職)

国務院組成部門(中国語版)
01 外交部部長
02 国防部部長
03 国家発展改革委員会主任

徐紹史 → 何立峰

04 教育部部長

袁貴仁陳宝生(中国語版)

05 科学技術部部長

万鋼中国致公党中央委員会主席、全国政協副主席(中国語版)

06 工業情報化部部長

苗圩(中国語版)

07 国家民族事務委員会主任

王正偉(中国語版)巴特爾(中国語版)全国政協副主席(中国語版)

08 公安部部長
09 国家安全部部長
10 監察部部長

黄樹賢(中国語版)楊暁渡

11 民政部部長

李立国(中国語版)黄樹賢(中国語版)

11 司法部部長

呉愛英(中国語版)♀ → 張軍(中国語版)

12 財政部部長

楼継偉肖捷(中国語版)

13 人力資源社会保障部部長

尹蔚民(中国語版)

14 国土資源部部長

姜大明(中国語版)

15 環境保護部部長
16 住宅都市農村建設部部長

姜偉新(中国語版)陳政高(中国語版)王蒙徽(中国語版)

17 交通運輸部部長

楊伝堂(中国語版) → 李小鵬

18 水利部部長

陳雷(中国語版)

19 農業部部長

韓長賦(中国語版)

20 商務部部長

高虎城鐘山(中国語版)

21 文化部部長
22 国家衛生与計画生育委員会主任

李斌(中国語版)

中国人民銀行行長
審計署審計長

劉家義胡沢君(中国語版)

李克強内閣(第二回)(2018年–2023年)
総理

李克強PSC (党組書記)


総理 李克強


第一副総理 韓正
副総理
国務委員
  1. 魏鳳和
  2. 王勇
  3. 王毅
  4. 肖捷(中国語版)
  5. 趙克志
国務院秘書長(中国語版)

肖捷(中国語版)

国務院組成部門(中国語版)
01 外交部部長
02 国防部部長
03 国家発展改革委員会主任

何立峰 全国政協副主席(中国語版)

04 教育部部長

陳宝生(中国語版)懐進鵬

05 科学技術部部長
06 工業情報化部部長

苗圩(中国語版)肖亜慶(中国語版)金壮竜

07 国家民族事務委員会主任

巴特爾(中国語版)全国政協副主席(中国語版)陳小江(中国語版) → 潘岳

08 公安部部長
09 国家安全部部長
10 民政部部長

黄樹賢(中国語版)李紀恒唐登傑

11 司法部部長

傅政華(中国語版)唐一軍

12 財政部部長

劉昆(中国語版)

13 人力資源社会保障部部長

張紀南(中国語版)周祖翼王暁萍

14 自然資源部部長
15 生態環境部部長
16 住宅都市農村建設部部長

王蒙徽(中国語版)倪虹

17 交通運輸部部長

李小鵬

18 水利部部長

鄂竟平(中国語版)李国英

19 農業農村部部長

韓長賦(中国語版)唐仁健

20 商務部部長

鐘山(中国語版)王文濤

21 文化観光部部長
22 国家衛生健康委員会主任
23 退役軍人事務部部長
24 応急管理部部長

王玉普(中国語版)† → 空缺 → 黄明王祥喜

中国人民銀行行長
審計署審計長

胡沢君(中国語版)♀ → 侯凱(中国語版)

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