ロジャー・ストーバック

ロジャー・ストーバック
Roger Staubach
refer to caption
ロジャー・ストーバック(1976年)
基本情報
ポジション クォーターバック
生年月日 (1942-02-05) 1942年2月5日(82歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オハイオ州シンシナティ
身長: 6' 3" =約190.5cm
体重: 197 lb =約89.4kg
経歴
大学 海軍兵学校
NFLドラフト 1964年 / 10巡目全体129位
初出場年 1969年
初出場チーム ダラス・カウボーイズ
所属歴
1969-1979 ダラス・カウボーイズ
受賞歴・記録

  • プロフットボール殿堂入り(1985年)
  • プロボウル出場6回(1971年、1975年-1979年)
  • オールNFC選出5回(1971年、1976年-1979年)
  • スーパーボウル優勝2回(第6回第12回
  • 第6回スーパーボウルMVP
  • 1970年代オールディケイドチーム
  • ハイズマン賞受賞(1963年)
  • マックスウェル賞受賞(1963年)
  • UPI通信プレイヤー・オブ・ザ・イヤー(1963年)
  • バート・ベル賞(1971年)
  • DAL リング・オブ・オナー
NFL 通算成績
TD/INT 153/109
パス獲得ヤード 22,700
QBレイティング 83.4
ラン獲得ヤード 2,264ヤード
TDラン 20回
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR
NFL殿堂入り
カレッジフットボール殿堂入り

ロジャー・ストーバック(Roger Staubach, 1942年2月5日 - )は、アメリカ合衆国オハイオ州シンシナティ出身のアメリカンフットボール選手[1]。ポジションはクォーターバックNFLダラス・カウボーイズで1969年から1979年までプレイしチームを4回スーパーボウルに導き第6回スーパーボウル、第12回スーパーボウルで優勝を果たしている。愛称は、たびたびチームを逆転勝利に導いたことからキャプテン・カムバックと呼ばれている[1]。また、パスプロテクションを破って侵入したディフェンスから身をかわすことが巧く、ロジャー・ザ・ドジャー(Roger The Dodger:ひらりと身をかわすロジャー)とも呼ばれた。プロフットボール殿堂(1985年)、カレッジフットボール殿堂にそれぞれ選ばれている[1]

経歴

海軍兵学校に在籍していた彼は1963年にハイズマン賞を受賞したが[2]卒業後、アメリカ海軍で5年間の軍務に就く必要があるため1964年のドラフト10巡という低い順位で指名された[1]1969年ダラス・カウボーイズに入団したが[1]当初クレイグ・モートンの控えQBとして過ごした[3]1970年シーズン、チームは第5回スーパーボウルに出場を果たしたがモートンが3インターセプトと自滅、ジム・オブライエンの決勝FGが決まりチームは10-13で敗れた。翌1971年シーズンには10試合に先発出場し、エースQBとなった彼はマイアミ・ドルフィンズとの第6回スーパーボウルではパス19本中12本成功、119ヤードを獲得、マイク・ディトカらへ2TDパスを決めて優勝に貢献、MVPに選ばれた[4]。 またこの年初めてプロボウルに選ばれた[1]

1972年12月23日のサンフランシスコ・フォーティナイナーズとのディビジョナルプレーオフではモートンが先発したが、第3Q途中で15点リードされた。交代出場したストーバックは残り2分を切ってから2TDパスを決めて30-28の逆転勝利をもたらした[5][6]

1975年12月28日ミネソタ・バイキングスとの敵地メトロポリタン・スタジアムで決めたプレーオフでドリュー・ピアソンに決めたヘイルメアリーパスによるタッチダウンは「The Hail Mary」と呼ばれる有名なプレーとなっている[7][8]

ピッツバーグ・スティーラーズとの第10回スーパーボウルではドリュー・ピアソン、パーシー・ハワードへのタッチダウンパスを決めたが第4Q終盤、グレン・エドワーズにインターセプトされて17-21で敗れた[9]

2年後のデンバー・ブロンコスとの第12回スーパーボウルではブッチ・ジョンソンへの45ヤードのタッチダウンパスを決めた。この試合では味方ディフェンスが相手QBクレイグ・モートンなどから多くのターンオーバーでボールを奪取、27-10で勝利した[10]

3年ぶりにスティーラーズとの再戦となった第13回スーパーボウルでは前半にトニー・ヒルへのTDパスを決めた。14-21とリードされた第3Q、第3ダウンにエンドゾーンでワイドオープンになったジャッキー・スミスへパスを投げたが、ボールはわずかにショートして、パス不成功となり、FGに終わった。第4Q残り6分51秒で17-35と18点差をつけられた。ここからビリー・ジョー・デュプリーへのTDパス、オンサイドキックで攻撃権を獲得した後、ブッチ・ジョンソンへのTDパスで31-35と追い上げた[11][12]

1979年までの11シーズンでプロボウル選出6回、オールNFCに5回選出、通算パス獲得22,700ヤード、153タッチダウンの成績を残して現役を引退したが[13]、その時点で彼よりQBレイティングが高かったのはオットー・グレアムだけであった[3]

2011年2月にカウボーイズ・スタジアムで開催された第45回スーパーボウルのホストコミッティー会長を務めた[14]

トロイ・エイクマンNASCARの共同チームオーナーとなっている[15]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f ““キャプテン・カムバック”、QBロジャー・ストーバック誕生”. NFL JAPAN (2011年2月5日). 2011年10月6日閲覧。
  2. ^ “ハイズマン賞受賞QBは大成しない?”. NFL JAPAN (2011年5月5日). 2011年10月6日閲覧。
  3. ^ a b “Greatest Cowboys By Their Jersey Numbers: #12”. knowyourdallascowboys.com (2008年3月27日). 2011年1月21日閲覧。
  4. ^ “第6回スーパーボウル”. NFL JAPAN. 2011年10月6日閲覧。
  5. ^ Dan Van Wie (2011年11月18日). “The Biggest Comeback in the History of Each NFL Franchise”. bleacherreport.com. 2013年5月22日閲覧。
  6. ^ “NFL史上に残る大逆転劇トップ10 -前編-”. NFL JAPAN (2011年6月4日). 2011年8月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年10月6日閲覧。
  7. ^ “Dec. 28, 1975: Staubach to Pearson "Hail Mary"”. ESPN (2003年11月19日). 2011年10月6日閲覧。
  8. ^ “Drew Pearson revisits the Hail Mary game”. NBCスポーツ (2010年1月15日). 2011年10月6日閲覧。
  9. ^ “第10回スーパーボウル”. NFL JAPAN. 2011年10月6日閲覧。
  10. ^ “第12回スーパーボウル”. NFL JAPAN. 2011年10月6日閲覧。
  11. ^ “第10回スーパーボウル”. NFL JAPAN. 2011年10月6日閲覧。
  12. ^ “第13回スーパーボウル”. NFL JAPAN. 2011年10月6日閲覧。
  13. ^ “【NFLレジェンド:カウボーイズ】QBストーバック”. NFL JAPAN (2009年6月5日). 2011年10月6日閲覧。
  14. ^ “【SB現地レポート】開催準備が着々、最悪の事態も想定”. NFL JAPAN (2011年2月1日). 2011年10月6日閲覧。
  15. ^ 生島淳 (2009年2月25日). “第2の人生も波乱万丈? トロイ・エイクマン”. NFL JAPAN. 2011年10月6日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • 通算成績と情報 NFL.com, or Pro-Football-Reference (英語)
  • ロジャー・ストーバック - IMDb(英語)
ダラス・カウボーイズ
  • 1960年創設
  • ホームタウン テキサス州アーリントン
  • 本部 テキサス州フリスコ
球団
  • 歴史
  • 選手
  • ヘッドコーチ
  • 成績
  • 先発QB
  • 歴代本拠地
    文化
    永久欠番
    • 導入せず
    リーグ優勝 (5回)
    • 1971 (第6回)
    • 1977 (第12回)
    • 1992 (第27回)
    • 1993 (第28回)
    • 1995 (第30回)
    カンファレンス優勝 (10回)
    地区優勝 (23回)
    できごと
    所属
    • カテゴリ カテゴリ
    • コモンズ コモンズ
    ダラス・カウボーイズ先発QB
    1960年代
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    • メレディス
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    • ストーバック
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    1990年代
    2000年代
    2010年代
    2020年代
    1930年代
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    • 36 L.ケリー(英語版)
    • 37 C.フランク(英語版)
    • 38 D.オブライエン(英語版)
    • 39 N.キニック
    1940年代
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    • 41 B.スミス(英語版)
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    • 43 A.バーテッリ(英語版)
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    • 45 D.ブランチャード(英語版)
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    1950年代
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    • 56 P.ホーナング(英語版)
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    1960年代
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    • 64 J.ホーティ(英語版)
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    1970年代
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    1980年代
    1990年代
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    • 98 R.ウィリアムズ(英語版)
    • 99 R.デイン(英語版)
    2000年代
    2010年代
    2020年代
    NFLパサーレイティング1位(英語版)
    1930年代
    • 36 A.ハーバー(英語版)
    • 37 E.ダノウスキ(英語版)
    • 38 E.ダノウスキ(英語版)
    • 39 P.ホール(英語版)
    1940年代
    • 40 S.ボウ
    • 41 S.ラックマン(英語版)
    • 42 C.イスベル(英語版)
    • 43 S.ラックマン(英語版)
    • 44 F.フィルコック(英語版)
    • 45 S.ボウ
    • 46 S.ラックマン(英語版)
    • 47 S.ボウ
    • 48 T.トンプソン(英語版)
    • 49 T.トンプソン(英語版)
    1950年代
    • 50 N.バンブルックリン(英語版)
    • 51 B.ウォーターフィールド(英語版)
    • 52 T.ロート(英語版)
    • 53 O.グレアム
    • 54 A.バーク(英語版)
    • 55 O.グレアム
    • 56 E.ブラウン(英語版)
    • 57 T.オコネル(英語版)
    • 58 J.ユナイタス
    • 59 C.コナーリー(英語版)
    1960年代
    1970年代
    1980年代
    1990年代
    2000年代
    2010年代
    2020年代
    NFLパッシングタッチダウン1位(英語版)
    1930年代
    • 32 A.ハーバー(英語版)
    • 33 H.ニューマン(英語版)
    • 34 A.ハーバー(英語版)
    • 35 E.ダノウスキ(英語版)
    • 36 A.ハーバー(英語版)
    • 37 B.マスターソン(英語版)
    • 38 B.モネット(英語版)
    • 39 F.フィルチョック(英語版)
    1940年代
    • 40 S.ボウ
    • 41 C.イスベル(英語版)
    • 42 C.イスベル(英語版)
    • 43 S.ラックマン(英語版)
    • 44 F.フィルチョック(英語版)
    • 45 S.ラックマン(英語版) / B.ウォーターフィールド(英語版)
    • 46 S.ラックマン(英語版) / B.ウォーターフィールド(英語版)
    • 47 S.ボウ
    • 48 T.トンプソン(英語版)
    • 49 J.ルジャック(英語版)
    1950年代
    • 50 G.ラターマン(英語版)
    • 51 B.レーン(英語版)
    • 52 J.フィンクス(英語版) / O.グレアム
    • 53 B.トマソン(英語版)
    • 54 A.バーク(英語版)
    • 55 Y.A.ティトル(英語版) / T.ロート(英語版)
    • 56 T.ロート(英語版)
    • 57 J.ユナイタス
    • 58 J.ユナイタス
    • 59 J.ユナイタス
    1960年代
    • 60 J.ユナイタス
    • 61 S.ジャーゲンセン(英語版)
    • 62 Y.A.ティトル(英語版)
    • 63 Y.A.ティトル(英語版)
    • 64 F.ライアン(英語版)
    • 65 J.ブロディ
    • 66 F.ライアン(英語版)
    • 67 S.ジャーゲンセン(英語版)
    • 68 E.モラル(英語版)
    • 69 R.ガブリエル(英語版)
    1970年代
    1980年代
    1990年代
    2000年代
    2010年代
    2020年代
    1970年代
    1980年代
    1990年代
    2000年代
    2010年代
    2020年代
    ダラス・カウボーイズ Ring of Honor

    1975: ボブ・リリー · 1976: ドン・メレディス · 1976: ドン・パーキンス · 1977: チャック・ハウリー · 1981: メル・レンフロ · 1983: ロジャー・ストーバック · 1989: リー・ロイ・ジョーダン · 1993: トム・ランドリー · 1994: トニー・ドーセット · 1994: ランディ・ホワイト · 2001: ボブ・ヘイズ · 2003: テックス・シュラム · 2004: クリフ・ハリス · 2004: レイフィールド・ライト · 2005: トロイ・エイクマン · 2005: エミット・スミス · 2005: マイケル・アービン · 2011: ドリュー・ピアソン · 2011: チャールズ・ヘイリー · 2011: ラリー・アレン · 2015: ダレン・ウッドソン · 2018: ギル・ブラント

    NFL100周年記念チーム
    QB
    RB
    WR
    TE
    OT
    OG
    C
    • メル・ハイン(英語版)
    • ジム・オットー(英語版)
    • ドワイト・スティーブンソン(英語版)
    • マイク・ウェブスター
    DE
    DT
    LB
    CB
    S
    • ジャック・クリスチャンセン(英語版)
    • ケン・ヒューストン(英語版)
    • ロニー・ロット
    • エド・リード
    • エムレン・タネル(英語版)
    • ラリー・ウィルソン
    ST
    HC
    2019年選出
    NFL1970年代オールディケードチーム
    QB
    RB
    WR
    TE
    OL
    • ダン・ディーアドルフ(英語版)
    • アート・シェル(英語版)
    • レイフィールド・ライト(英語版)
    • ロン・ヤーリー(英語版)
    • ジョー・ドゥラムリア
    • ジョン・ハナ
    • ラリー・リトル(英語版)
    • ジーン・アップショー(英語版)
    • ジム・ランガー(英語版)
    • マイク・ウェブスター
    DL
    LB
    DB
    • ウィリー・ブラウン
    • ジミー・ジョンソン(英語版)
    • ロジャー・ウェールリ(英語版)
    • ルイス・ライト(英語版)
    • ディック・アンダーソン(英語版)
    • クリフ・ハリス(英語版)
    • ケン・ヒューストン(英語版)
    • ラリー・ウィルソン
    ST
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