デーブ・パーカー

デーブ・パーカー
Dave Parker
オークランド・アスレチックス時代
(1989年)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ミシシッピ州カルフーン郡
生年月日 (1951-06-09) 1951年6月9日(72歳)
身長
体重
6' 5" =約195.6 cm
230 lb =約104.3 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 右翼手
プロ入り 1970年 ドラフト14巡目でピッツバーグ・パイレーツから指名
初出場 1973年7月12日
最終出場 1991年10月2日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
コーチ歴
この表について
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プロジェクト:野球選手  ■テンプレート

デービッド・ジーン・パーカーDavid Gene Parker , 1951年6月9日 - )は、アメリカ合衆国ミシシッピ州カルフーン郡出身の元プロ野球選手外野手)。

ニックネームは「The Cobra」。強肩の右翼手としても知られた。 日米野球で来日した際には、当時の人気漫画『すすめ!パイレーツ』江口寿著にも登場している。

経歴

映像外部リンク
1979年オールスターゲームで本塁を狙ったダウニングを刺した場面(MLB.comによる動画)

1970年のMLBドラフト14巡目でピッツバーグ・パイレーツに指名され契約。1973年7月12日の対シカゴ・カブス戦で、7回表にルーク・ウォーカーの代打として出場しメジャーデビュー。結果はセンター方向に二塁打を放った。3年目の1975年にはレギュラーとなり、148試合に出場して打率.308、25本塁打、101打点と活躍。

1977年には打率.338でナ・リーグ首位打者を獲得。初のMLBオールスターゲーム出場も果たした。そして1978年には打率.334、30本塁打、117打点の活躍で2年連続首位打者、そしてMVPに選出された。チームもこの年ワールドシリーズボルチモア・オリオールズを破りワールドチャンピオンに輝き、最高の一年となった。守備面でも、チームの先輩ロベルト・クレメンテばりの強肩で1975年から1979年の5年間で合計72の補殺を記録。特に1977年には補殺26を記録し、この年から3年連続でゴールドグラブ賞を獲得。2度目の出場となった1979年のMLBオールスターゲームでは、7回裏に三塁打を狙ったジム・ライスレッドソックス)と、8回裏にグレイグ・ネトルズのライト前ヒットでホームを狙ったブライアン・ダウニングエンゼルス)を、いずれも強肩で刺し[1]、この試合のMVPに選ばれた[2]。シーズン終了後には日米野球で日本を訪れた。

しかし、1981年から1982年にかけて故障で欠場が増え、ピッツバーグ薬物裁判に関連してこの頃にパイレーツの本拠地スリー・リバース・スタジアムで多くのメジャーリーガーが関与した麻薬の密売に関与していた事が判明。自身のコカイン使用も後に明らかになった。1983年限りでフリーエージェントでシンシナティ・レッズに移籍。1985年には、先述の麻薬事件で1年の出場停止処分(執行猶予付き)を科された(年俸の一部の寄付や、義務付けられた奉仕活動への参加、抜き打ちの麻薬検査を受けるといった条件をクリアしたため、出場停止処分とはならなかった)。この年、打率.312、34本塁打、125打点(打点王)とMVPになった1978年以来の活躍を見せ、MVP投票でもウィリー・マギーカージナルス)に次ぐ2位となる。翌1986年も全162試合に出場して31本塁打、116打点を記録。

1987年オフにホセ・リーホティム・バートサスとの交換トレードオークランド・アスレチックスに移籍。この年は101試合の出場にとどまったが、自身9年ぶりのワールドシリーズ出場を果たす。翌1989年は、ほぼ指名打者としての起用で打率.264、22本塁打、97打点を記録し、チームのワールドシリーズ制覇に貢献。その年限りでミルウォーキー・ブルワーズ(当時はア・リーグ所属)に移籍。1990年もほぼ指名打者での起用で打率.289、21本塁打、92打点を記録し、シルバースラッガー賞を受賞したが、若返りを図るチーム事情でダンテ・ビシェットとの交換トレードで1991年カリフォルニア・エンゼルスに移籍。しかし、(解雇時点で).232の低打率でシーズン終盤に解雇される。優勝争いを繰り広げていたトロント・ブルージェイズと契約。13試合の出場で打率.333を残すが、チームは地区優勝したものの、アメリカンリーグチャンピオンシップシリーズに出場できず、その年限りで現役を引退した。

引退後は一時、エンゼルス一塁ベースコーチ(1997年)→カージナルス打撃コーチ(1998年)、さらにはパイレーツ臨時コーチを務めた。球界を離れてからはシンシナティで「ポパイズチキン」のフランチャイズを営む。

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
1973 PIT 54 144 139 17 40 9 1 4 63 14 1 1 1 0 2 1 2 27 2 .288 .308 .453 .761
1974 73 233 220 27 62 10 3 4 90 29 3 3 0 0 10 1 3 53 3 .282 .322 .409 .731
1975 148 602 558 75 172 35 10 25 302 101 8 6 0 1 38 4 5 89 18 .308 .357 .541 .898
1976 138 573 537 82 168 28 10 13 255 90 19 7 0 4 30 6 2 80 16 .313 .349 .475 .824
1977 159 706 637 107 215 44 8 21 338 88 17 19 0 4 58 13 7 107 7 .338 .397 .531 .927
1978 148 642 581 102 194 32 12 30 340 117 20 7 0 2 57 23 2 92 8 .334 .394 .585 .979
1979 158 707 622 109 193 45 7 25 327 94 20 4 0 9 67 14 9 101 7 .310 .380 .526 .906
1980 139 550 518 71 153 31 1 17 237 79 10 7 0 5 25 5 2 69 8 .295 .327 .458 .785
1981 67 254 240 29 62 14 3 9 109 48 6 2 0 3 9 3 2 25 5 .258 .287 .454 .742
1982 73 270 244 41 66 19 3 6 109 29 7 5 0 3 22 2 1 45 7 .270 .330 .447 .776
1983 144 586 552 68 154 29 4 12 227 69 12 9 0 6 28 6 0 89 11 .279 .311 .411 .722
1984 CIN 156 655 607 73 173 28 0 16 249 94 11 10 0 6 41 10 1 89 8 .285 .328 .410 .738
1985 160 694 635 88 198 42 4 34 350 125 5 13 0 4 52 24 3 80 26 .312 .365 .551 .916
1986 162 700 637 89 174 31 3 31 304 116 1 6 0 6 56 16 1 126 18 .273 .330 .477 .807
1987 153 647 589 77 149 28 0 26 255 97 7 3 0 6 44 13 8 104 14 .253 .311 .433 .744
1988 OAK 101 411 377 43 97 18 1 12 153 55 0 1 0 2 32 2 0 70 3 .257 .314 .406 .720
1989 144 600 553 56 146 27 0 22 239 97 0 0 0 8 38 13 1 91 21 .264 .308 .432 .741
1990 MIL 157 669 610 71 176 30 3 21 275 92 4 7 0 14 41 11 4 102 18 .289 .330 .451 .781
1991 CAL 119 501 466 45 108 22 2 11 167 56 3 2 0 3 29 3 3 91 9 .232 .279 .358 .638
TOR 13 40 36 2 12 4 0 0 16 3 0 1 0 0 4 0 0 7 0 .333 .400 .444 .844
'91計 132 541 502 47 120 26 2 11 183 59 3 3 0 3 33 3 3 98 9 .239 .288 .365 .653
MLB:19年 2466 10184 9358 1272 2712 526 75 339 4405 1493 154 113 1 86 683 170 56 1537 209 .290 .339 .471 .810
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

内野守備


一塁(1B) 二塁(2B)
























1974 PIT 6 53 3 0 9 1.000 -
1977 - 1 0 0 0 0 ----
1987 CIN 9 76 4 1 7 .988 -
1988 OAK 1 5 2 0 0 1.000 -
1990 MIL 3 24 0 1 4 .960 -
MLB 19 158 9 2 20 .988 1 0 0 0 0 ----
外野守備


左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF)




































1973 PIT 4 5 0 0 0 1.000 16 35 0 2 0 .946 19 36 3 1 1 .975
1974 10 18 1 2 0 .905 15 35 1 1 0 .973 28 47 2 1 1 .980
1975 - - 141 315 7 9 2 .973
1976 - - 134 293 12 14 0 .956
1977 - - 158 381 26 15 9 .964
1978 - - 147 304 12 13 3 .960
1979 - - 158 343 15 15 1 .960
1980 - - 130 237 14 9 0 .965
1981 - - 60 108 1 7 0 .940
1982 - - 63 110 2 5 1 .957
1983 - - 142 281 4 8 2 .973
1984 CIN - - 151 296 6 8 1 .974
1985 - - 159 328 10 10 1 .971
1986 - - 159 277 10 9 2 .970
1987 - - 142 275 12 10 3 .966
1988 OAK 34 59 4 4 0 .940 - -
1989 - - 1 2 0 0 0 1.000
MLB 48 82 5 6 0 .935 31 70 1 3 0 .959 1792 3633 136 134 27 .966
  • 各年度の太字はリーグ最高
  • 赤文字はMLBにおける歴代最高
  • 各年度の太字年ゴールドグラブ賞受賞

タイトル

  • 首位打者:2回(1977年、1978年)
  • 打点王:1回(1985年)

表彰

記録

背番号

  • 39(1973年 - 1991年、1997年)
  • 40(1998年)

脚注

  1. ^ “July 17, 1979 All-Star Game Play-By-Play and Box Score”. Baseball-Reference.com. 2014年11月29日閲覧。
  2. ^ “All-Star Game History and Leaders”. Baseball-Reference.com. 2014年11月29日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
 
業績
ナショナルリーグMVP
チャルマーズ賞
リーグ表彰

以下、全米野球記者協会(BBWAA)による表彰

1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
ナショナルリーグ打点王
1870年代
1880年代
1890年代
1900年代
1910年代
1920年代
1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
ナショナルリーグ首位打者
1870年代
1880年代
1890年代
1900年代
1910年代
1920年代
1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
  • 投手
  • 捕手
  • 一塁手
  • 二塁手
  • 三塁手
  • 遊撃手
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
  • 捕手
  • 一塁手
  • 二塁手
  • 三塁手
  • 遊撃手
  • 外野手
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代

※1957年のみ、両リーグ合同で選出。ミノーソとケーラインはアメリカンリーグ所属選手。

  • 投手
  • 捕手
  • 一塁手
  • 二塁手
  • 三塁手
  • 遊撃手
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
 
ワールドシリーズ優勝
ピッツバーグ・パイレーツ 1979年のワールドシリーズ ロースター
   

選手
03 フィル・ガーナー
05 ビル・マドロック
06 レニー・ステネット
08 ウィリー・スタージェルシリーズMVP
10 ティム・フォーリ
14 エド・オット
15 エンリケ・ロモ
16 スティーブ・ニコシア
17 リー・レイシー
18 オマー・モレノ
19 ジム・ルッカー
22 バート・ブライレブン

23 グラント・ジャクソン
24 マイク・イースラー
25 ブルース・キーソン
26 ジム・ビビー
27 ケント・テカルヴ
28 ビル・ロビンソン
34 ジョン・ミルナー
35 マニー・サンギーエン
36 マット・アレクサンダー
39 デーブ・パーカー
43 ドン・ロビンソン
45 ジョン・キャンデラリア
49 デーブ・ロバーツ

監督
07 チャック・タナー

コーチ
31 ハービー・ハディックス
32 ジョー・ロネット
42 アレックス・モンチャック
48 ボブ・スキナー

オークランド・アスレチックス 1989年のワールドシリーズ ロースター
   

選手
02 トニー・フィリップス
04 カーネイ・ランスフォード
07 ウォルト・ワイス
09 マイク・ガイエゴ
12 ランス・ブランケンシップ
14 ストーム・デービス
19 ジーン・ネルソン
21 マイク・ムーア
24 リッキー・ヘンダーソン
25 マーク・マグワイア

28 スタン・ハビアー
33 ホセ・カンセコ
34 デーブ・スチュワートシリーズMVP
35 ボブ・ウェルチ
36 テリー・スタインバック
39 デーブ・パーカー
40 リック・ハニカット
42 デーブ・ヘンダーソン
43 デニス・エカーズリー
44 ケン・フェルプス
54 トッド・バーンズ

監督
10 トニー・ラルーサ

コーチ
05 アート・カッシュナー(ブルペン)
08 デーブ・マッケイ(一塁)
15 レネ・ラッチマン(三塁)
18 デーブ・ダンカン(投手)
45 マーブ・レッテンマンド(打撃)
46 トミー・レイノルズ(ベンチ)

シンシナティ・レッズ
球団
歴代本拠地
永久欠番
レッズ球団殿堂
ワールドシリーズ優勝(5回)
ワールドシリーズ敗退(4回)
リーグ優勝(9回)
できごと
傘下マイナーチーム
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